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潤side
長野県の病院
和は今ICUにいる
掛かり付けの病院とは違うから融通がきかない
面会謝絶の赤い文字が扉にぶら下がっている
救急搬送された和…
小さな発作を起こし一時心肺停止に陥った
緊急手術をして、手術室から出てきた和の姿は痛々しいものだった
人工呼吸器をつけられ
体のあちこちから管がのびてる…
こんな姿の和を見る度
やるせない気持ちになる…
なんで、和ばっかり……
翔君から連絡を受けて
その日の夜、和の両親が病院に駆け込んで来た
先生に呼ばれ、現在の状況を聞いたみたい
呼吸が安定していないから、人工呼吸器をつけてる事
肋骨が２本折れてる事
全身打撲
ICUから出るまでは、病院を移せない事
かなりの重症…
意識が戻るまでは…何もできないって事……
和……ごめん……
俺が初級コースに行ってみれば…なんて言わなければ…
こんな事故に巻き込まれずに済んだのに…
ごめん……ごめんな……
★〜★〜★〜★〜★〜★
雅side
病院に運び込まれたおーちゃん
すぐに緊急手術室に運ばれた
頭を怪我してる以外は特に外傷は見られなかったけど…
洋服の中までは見えないから
もしかしたら、他にも怪我してるかもしれない
手術室を見つめる
頑張れ…頑張れ…
和君も頑張ってるからね…
翔「相葉ちゃん……遅くなってごめん……」
雅「翔ちゃん……和君は？」
翔「さっき、見に行って来たけど…ICUで治療中…暫くは、面会謝絶の絶対安静…暫くこの病院に入院する事になった……」
雅「…そう……」
翔「大丈夫……和君なら…大丈夫……信じよう」
雅「…うん……」
二人で手術室を見る
パタパタ……
智母「…智……は？」
おーちゃんのお母さん…
翔「今、緊急手術の最中です…こんな事になって…申し訳ありません…」
智母「…事故の詳細は聞きました…貴方達のせいじゃないわ……ぶつかって来た人が悪いのよ…智…どうか…どうか…」
どれくらい経ったのかな
手術中のランプが消え先生が出てくる
その横を頭に包帯
酸素マスクをつけ
点滴を繋がれたおーちゃんが運ばれて行く
智母「…先生…息子は？智は？」
先「命に別状はありません…背中を強打しているのでかなり酷い打撲が見られ、その衝撃で背骨にヒビが入っています…障害が残る事はないと思います…」
智母「…そうですか…」
ほっとするおーちゃんのお母さん
先「ですが、頭にかなりの外傷がありました…ダメージを受けている可能性があります…」
嘘……
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2018年9月22日 14時
