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暫くして目が覚め、欠伸をしながら起き上がり、ある程度身支度を整えてから、部屋を出る
アイツらはまだ戻ってきてないのか、近くにいないようだ
喉が渇いたため、自販機に向かっていると、七海と灰原を見かけた
『七海と灰原じゃん。何中?』
灰「あ!Aさん、お疲れ様です!」
七「お疲れ様です」
『おう、お疲れ』
近寄りながら声をかけると、いつものように灰原は元気よく挨拶し、七海もぺこりとお辞儀しながら挨拶したため、片手を上げて挨拶し返す
灰「さっきまで体術やってて、休憩しに自販機に行くところでした!」
七「今日はひっつき虫いないんですね」
『ひっつき虫てwwww』
七海の言葉に俺は吹き出す
七「だってそうでしょう?四六時中あなたに引っ付いているんですから。今いないってことは、任務なんでしょう?」
『That's Right!よくご存知でww』
七「見かける度同じ状態を見続けたら、分かりますよ。あなたもあんな人達に引っ付かれて災難ですね」
ため息を吐きながらそう言う七海に苦笑する
『まぁ、確かにウザイけどさ…。なんて言うか、強くは拒まれないんだよねー…』
七「でしょうね、知ってました」
灰「先輩って、夏油先輩達に甘いですよね!それに、一緒にいる時の先輩って、他の人より表情が…モゴモゴ…」
七「余計なこと言わない」
何かを言いかけた時、灰原の口を七海が塞ぐ
『え?何?』
七「何でもありません。では、私たちは教室に戻ります、では」
そう早口に言えば、灰原を引きずりながら早足で歩いて行く
『あ、おい!……言いかけて止めるなよ…それが1番気になんだけど…』
ため息を吐きながら言い、灰原の言葉を思い出す
『……一緒にいる時、他のやつより表情が…”柔らかい”とか?……何それ、恥ず…///』
自分で言ってて、恥ずかしくなり、顔を赤くする
何となく、振り返るとそんな表情していたような気がする…が
『気を付けよ…。あいつらが調子乗るからな』
そう心に決め、元々の目的であった自販機へと歩き出した
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作者名:棗 | 作成日時:2023年9月3日 21時