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『?!?!』
同期の本性?に驚愕して、立ち止まる
悟「A?」
傑「どうしたんだい?」
俺が立ち止まれば、すぐに気付いた2人も立ち止まり、不思議そうにする
『え…あ、いや…』
声をかけられ、ハッと意識を戻すが、いつも通りの2人に、気のせい?と思い、『何でもない』と言い、歩き出す
そして補助監督の待つ車に乗り、後部座席に両サイド図体のデカい2人に挟まれて座る
『いや、狭いわ!どっちか助っ席行けよ』
悟「え、やだ。傑が前に行けよ」
傑「私も嫌だね。悟が行ったらいいんじゃない?」
悟「んだよ、寂しんぼか?一人じゃ座れないってか?」
傑「悟こそ、寂しんぼかい?1人で座れないのは君だろ?」
悟「ア゙ア゙?」
傑「……」
助っ席にどっちが座るかお互いに煽りながら、俺を挟んで言い合う
そして仕舞いにはブチ切れて呪力が漏れだしている
『…おい、お前らいい加減にしろ。喧嘩すんなら車降りてしろよ。補助監もビビってるし、何より呪力漏れてて息苦しいんだよ』
今にもバトリそうな2人に、静かに注意する
こんな狭い空間でバトられるなんてごめん蒙りたいね
そう思いながらムスッとしてると、一瞬にして呪力が収まる
悟「ごめんねA…もうしないから…」
傑「ただ、一緒に座りたかっただけなんだ…怒らないでおくれ…」
2人してしゅん…とまるで耳としっぽが垂れ下がってるように見える雰囲気で謝ってくる
その様子をチラリと確認しては、軽くため息を吐く
『…次したら一緒に任務行かねぇから、分かった?』
悟「うん!」
傑「分かった」
そう言って嬉しそうにする2人を見て、甘いな…と自分自身に呆れる
2人といるのは居心地がいいから、喧嘩してるところを見たくないのが、俺のワガママ…
だから、俺が任務でいない時、硝子から教室が破壊するほどの喧嘩をしたと聞いた時は、ビックリしたし、ショックで、1週間2人と口聞かなかった
2人が暫く放心してて、任務に集中出来ず、硝子に迷惑かけてて、硝子がめっちゃブチ切れてたのは、俺も申し訳なく思ったけど…
そもそもなんで喧嘩したのか、理由は未だに不明だった
でももしかしたら…さっき心読んだような感じだったなら…喧嘩の原因って、俺じゃね??
あれ?じゃあ、今の助っ席に座りたがらないのも…俺が原因?
そう結論付いた時、ほんとはどうなのか気になり、ぎゅうぎゅうにくっ付いて乗ってるため、触れ合ってるのを利用して、また2人の心を読んでみる
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作者名:棗 | 作成日時:2023年9月3日 21時