ーー失楽園と楽園ーー 2 (ページ20)

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YG｢A、？｣

『なんですか？』

YG｢俺はまだお前が好きだよ。｣

『ユンギさんっ…、』

ふわりと優しく抱きしめられる腕を解くことは出来なくて、あまりにも優しい声で想いを伝えてくれるユンギさん。

YG｢本当に大切で、大好きなんだよ。｣

『っ、…』

ゆっくりと緩まった腕は私を解放し、そして視線が絡む。

YG｢だからこそ、もう卑怯な真似はしたくない。｣

『え、？』

YG｢ちゃんと、テヒョンと同じ土俵に立ってお前を愛したい。それがどんな結末でも、俺のものにならなくたってそれでもいいって言えるほど、ちゃんと好きだから。｣

優しく私の頬を撫でたユンギさん、

YG｢テヒョンに会いたい…？｣

『……、会いたいです…っ、とても…』

YG｢会いに行こう。テヒョンに。｣

『でも、…』

YG｢時間かかってごめんね。見つけたよ、テヒョン｣

『ほ、ほんとですか？』

YG｢うん、ずっと探してた。ナムジュンも実家を知らなかったから手がかり無いかって探してやっと…｣

『っ、…』

嬉しくて堪らないのに、

もし、テヒョンが私に会うのを拒んだら？会いに行くことがテヒョンにとって迷惑だとしたら、私はどうすればいいのだろうか……。

テヒョン、会いたいよ…。