ーー失楽園と楽園ーー 2 (ページ12)

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『もうユンギさんとは会えません。』

あんなに大好きだった人にこんな言葉を向ける日が来るなんて、ましてや自分から別れを告げるなんて1度も思わなかった

深い闇に差し込んだ光はあまりにも美しくてこんな私が触れていいのか迷ってしまうほど魅力的だったの。そんな人が私を愛していると全力で伝えてくれる。

欲してくれる。お互いが求め合うそんな素敵な事があるなんて未だに信じられない。

テヒョンが私をユンギさんと向き合わせてくれた。ちゃんとユンギさんと最後の別れを告げられた。その時間をくれた。

YG｢A……、大好きだった…っ、｣

苦しそうに、唇を噛み締めたユンギさん。後悔なんてしてない。好きだった過去も今向き合えた事も全て良かったと今ならそう言える。

『ありがとうございました』

自分のドリンク代を置いて、ユンギさんに頭を下げ店を出る。

テヒョン、ちゃんと私話できたよ？

ちゃんとお別れできた。自分の気持ち伝えられたらよ？テヒョンのおかげでこんなに強くなれた。

だから、待っててテヒョン。今すぐ会いに行く。

あなたがくれる愛よりも大きな愛で包んであげるから、これからも私と一緒に歩もう。