41 ページ42
-Oside-
ｺﾝｺﾝ
.
O「はあい 」
＿＿＿ ｶﾞﾁｬ
.
.
扉が開かれた方に椅子をくるっと回す
O「ふふ 、いらっしゃい」
そこには躊躇しながらも
おずおずと入ってくる相葉ちゃんがいた
でも今さっきよりも落ち込んでるように見える
キュッと口をへの字にして手を握ぎり締める仕草は
おいらだけに見せてくれる弱い部分
椅子から降りてベッドへ座ると
ポンポンと隣を叩くようにして彼を誘う
A「ん …」
ドアを閉めたら隣に座りじっと俯いていた
O「雅紀」
こういう時は名前で呼んであげている
いつものように背中を擦る
するといつものように彼が呟く
A「… 高校って行かないと行けないの？」
A「俺は普通の人と違うの …？」
ああ 、そういうことか
相葉ちゃんはにのか潤くんに聞かれたんだね
A「俺だって…っ 、行きたかった …」
声が段々と震えてくるのが分かる
A「沢山青春して沢山体動かして汗かいて！苦手だけど沢山勉強もしてっ！！！俺だって行きたかったんだよ！！なのに…っ 、なのにどうして… 、ふぅ…くっ」
.
"どうして母さんは俺を殺そうとしたの"＿＿＿＿
.
何度も聞いた彼のその言葉
だけど何度聞いても胸が締め付けられるその言葉
そっと抱き締めてあげると彼の腕が俺の腰に回り
ぎゅと抱き締め返してくれる
軽々しく 大丈夫だよ なんて言えないから
O「雅紀は何も悪くないんだよ。高校だって行かなくても雅紀はちゃんと大人になれてる。こうやっておいらの所に弱音を吐いてくれてるでしょ？今の雅紀は何も間違ってない 。だから苦しんで泣いた後は楽しんで笑おうね」
A「… ひっ 、く …うぅ 。あ、りがとうっ。だいすき」
この時だけが雅紀の子どもになれる瞬間
そうやって泣き喚けばいい
嗚咽が出るほど感情を出せばいい
.
その代わり明日いつものおいらの大好きな
あの笑顔で笑いかけてね
" おはよう " って
気付けば泣きつかれたのか眠ってしまった彼を
ベッドに寝かせて布団を被せる
本当は不安でいっぱいだったんだろうな
彼の涙を指で拭って柔らかな髪を撫でる
"貴方の居場所は此処だよ" という思いを込めて
そっと彼の額に口付けた
.
あ 、翔くんには秘密ね ？ふふ
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 254人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるな - 感動嵐 (2017年3月19日 13時) (
レス) id: 82393292f4 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 更新、ありがとうございます(>_<)嬉しいです!!まーくんの過去が少しずつ明らかになるたびに、胸が締め付けられる思いです(._.)まーくんを見守るリーダーと翔ちゃんの優しさにじーんとしました(涙)山の恋愛も垣間見れて良かったです♪もちろん、読み続けますよぉ〜〜！ (2017年2月20日 22時) (レス) id: 37acb7d18d (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 澪さん» 零さん！初コメありがとうございます！号泣だなんて、素敵な作品だなんて....嬉しすぎてコメント見た瞬間にやけちゃいました( ; ; )零のコメントのお陰でモチベーションが上がったので今から更新しますね！！(笑)これからも見守ってくれると嬉しいです！！ (2017年2月20日 20時) (レス) id: e5d27a27da (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 一気に全話読んでしまいました！！切なくて大号泣しながら読みました(;;)まーくんに、何があったのかとかもう更新が待ち遠しいです、、、！素敵な作品に巡り会えてすごく嬉しいです♪最後までついていきますね〜(^O^)! (2017年2月20日 18時) (レス) id: febc949e6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涙 | 作成日時：2017年2月14日 23時
