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「なんだ？」
源田はいたってフツーの顔をしていた
「これは俺たちがおかしいのか！？」と相手がわからなくなるほどに「(キスしたよな今さっき頭に…)」
「なんだ。そういうのアリなのか」
不動がニッ、と笑う
不動はそっとナミを引き寄せーー
ほっぺに軽いキスをした
「一目見たときからビビっと来てたんだよなァ(めちゃくちゃ可愛いと思った)」
不動はナミのさらさらした頬を、指でなぞった
「お、おい、ふ、不動！」と佐久間が顔を真っ赤にする「んでオメェが照れてんだよ」
そんな不動の頭をガツンッと叩く風丸
「すまないうちの選手が」
ゴゴゴゴゴ、と炎の音が聞こえる
風丸は怒っていた「(女の子相手に手を出すなんて…)」「いって…今本気で叩いたろ！？」
「だいたいキャプテンだって、あんな戦史見せられたら、ベタ惚れするだろーがよ！」
不動は佐久間に言い放った
巻き添えというやつだ
佐久間は「そ、そ、そ、そんなわけ、」と焦っている
『…？』
ナミはコテンと首を傾げる
「ぅ…(かわいい)」
そんなナミの行動に、佐久間の胸にハートの矢が刺さる
「お前らな…」
風丸は呆れる
「ナミ、と言ったか？今日の試合、確かにすごかった。君みたいなFWなかなかいない。勉強になったさ」
風丸は後輩をほめるように
ナミの頭をなでなでした
ナミは片目をつぶり、その行動にびっくりしつつ嬉しそうに目を細めた『(わーい)』
「ぁ…」
風丸から小さな声が漏れる「(な、なんだ…胸がガッと掴まれたような…)」
「あれ？風丸サン、顔が赤いんですけど〜？」
不動はニヤニヤ笑った
「う、うるさい！これは違うんだ！」
風丸は真っ赤な顔で叫んだのだった
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作者名：真灯 | 作成日時：2024年3月17日 9時
