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キーパーは交代し、源田へと
「さぁーて、みなさん。サッカーバンごっこでもやりましょうか」
監督はニコニコ笑う
「あれって休憩を兼ねたレクリエーションだったはず…」と選手たちは不思議に思った「あれにも何らかな意味があったのか」
「みんなやろう！」
明日人ばボールを投げる
氷浦にパスをした
ここに線は引かれていないけど、
みんなには見えるんだ
ドリブルはだめ。線を越えてしまうから
みんなパスでボールを回した
そのおかげで体力が消耗されずにすんだ
「【ファイアトルネード】！！」
「【ハイビーストファング】！！」
けれど、帝国のキーパーが変わったため、
小僧丸の必殺技が止められてしまう
ボールは佐久間へと
スパイクが変わったおかげで帝国は本能のままに駆け巡る「帝国の動きが変わった！」
「速いだけじゃなく、連携まで整い始めた」
明日人は目を見開く
帝国はもとの輝きを取り戻したのだ
ーーあの少女の“奇跡”によってーー
あの子のおかげだ、と帝国は口を揃えて言う
だが、少女の奇跡はここで終わりではない
「どーすんだよナミ！お前がキーパーをへなちょこから変えたから、点が取れなくなっちまった！」
剛陣は頭を抱える
敵に塩を送ったのはナミだ
しかしナミはそんな剛陣の肩に手を置く
『償いは必ず取ります』
どこかハッキリした口調に
剛陣は「お、おぉ」とびびった
『っ…』
ナミはゴール前へとやってくる
何かを見計らっていた
そこへボールを蹴って、
佐久間と不動がやってくる
「お嬢ちゃんにこれが止められるかな！」
煽るように不動は言い放った
「「【ツインブースト】！！」」
佐久間と不動の連携技が放たれた
『…！』
ナミはそのボール目掛けて走り出し、
両足で二方向にボールの向きを変えた
『【ーーーー】！！！』
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作者名：真灯 | 作成日時：2024年3月17日 9時
