第16話 ページ19
「やめて!」
私はアキラを突き放す。
咄嗟に動き出した私は鞄を取って廊下を駆け抜けた。
後ろからアキラの声が聞こえる。
涙が溢れて止まらなかった。
部活をサボってそのまま寮へと戻る。
この時間は人が少ない。
私は自分の部屋へと向かうとベッドへ体を投げた。
窓から夕焼けが見える。
赤色は私の部屋を綺麗に染めて、どこか幻想的だと思った。
「なんでだろう」
あの時、アキラに告白されたとき。
奏の顔が浮かんだ。
抱き寄せられたとき、グミを食べさせた時。
今までの奏の顔を思い出したんだ。
私は思った。
「私は奏が好きなんだ…」
アキラからの好意ももちろん嬉しかった。
でもそんな中でも奏のことを思ってしまった自分に嘘はつけなかった。
赤色がだんだん青く、そして暗い夜へと変わる。
お風呂に入った私はそのままなにも食べず眠りへとついた。
スマホに来ていたアキラからの、ごめんのメールを見ないまま
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ねれぷぅ。(プロフ) - 1の奏くんでお願いします (2016年8月24日 11時) (レス) id: c6891ab3d5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆるん - 1の奏君で/// (2016年8月24日 1時) (レス) id: f92ff9e9af (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - こんばんは!夜遅くにすみません。いつも先の展開が予想外なのでドキドキしながら読んでいます!私は1の奏君が良いです!これからも応援してます! (2016年8月24日 0時) (レス) id: d5a164153a (このIDを非表示/違反報告)
§青猫メイト§(プロフ) - 初コメ失礼します!!!いつも面白いです!僕はこの作品大好きです!後、本題ですが1の奏くんがいいです!! (2016年8月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 26038ace52 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - はっはっは。知ってるでお嬢さん (2016年8月15日 21時) (レス) id: 1e971eca8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏山@夏海 マリン | 作成日時:2016年8月13日 22時