俺とおれ2 ページ41
〜奏視点〜
なぜか今、おれとアキラだったらAが付き合うのはどっちか、という話になりました。
おれとしてはAの意見を尊重したいと思っているんですが...。
尊重した結果アキラに負けることになるのなら、ここは強引にでもAの彼氏になりたいところですけどね。
ア「だってあれじゃん!泉と付き合ったらさ、毎日勉強に付き合わされそうだし、朝だって、風紀チェックあるからとか言って一緒に学校行けないんだぜ?」
奏「...付き合ってるからずっと一緒に居ないといけない、なんてルールないですよね?一緒に過ごす回数ではなく、その一緒にいる時間をどれだけ大切にできるかが重要だと思いますけどね。」
「わ、なんかそれっぽい!」
奏「それに、アキラと付き合ったら一緒にサボらされるとか、そういう一緒の過ごし方になりそうでおれは心配です。」
ア「なっ、んなわけねーだろ!サボらせはしねーよさすがに!」
奏「...アキラ1人で、サボるということですね?反省文書かせますよ?」
ア「げっ、またかよ!」
「え、サボリでの反省文、経験済み!?」
ア「いやー...何回かはあ「何回か?」...結構回数は...多い...かも?」
奏「...こういうことになるので、彼氏にアキラはやめた方がいいと思います。」
ア「なーんだと!A!もし!泉と付き合うとするじゃん!?ずーっと敬語だぞ!?デートも図書館とかだろーし、部屋デートとかしても、最終的には勉強になるんだぞ!?絶対俺の方がいいって!」
奏「いいえA。アキラと付き合うことになれば、アキラみたく遅刻魔になるかも知れませんし、アキラみたく馬鹿になるかも知れませんよ?絶対、おれの方がいいです。」
ア「A!」
奏「A?」
ア奏「「どっちなんだよ!/どっちなんですか?」」
「え」
おれらの間でしばしの沈黙。
「そんなの...選べないよ。」
ア奏「「え?」」
「だって...どっちも大好きだもん。どっちと付き合っても、どっちも大切にしてくれるだろうし、どっちも楽しいと思うの。...だから、選べないかな。」
まぁ...想定していた範囲内の答えですけどね。
こういう優しいところがAらしいですね。
「っていうかそもそも!私達付き合う予定ないじゃん!」
ア「あ、まぁそうだな。笑」
奏「そうですね。まぁとにかく、アキラはやめた方がいいです。」
ア「んだとー!?」
たまにはこういう話も、悪くないですね。
終
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ふっぴー(プロフ) - ねこさん» リクエスト、ありがとうございました!すごくおもしろかったです!!!! (2016年5月4日 23時) (レス) id: 98c2ca7130 (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - パート1お疲れ様でした。読んでいてとっても楽しかったです。パート2も読みたいです!お願いします! (2016年5月2日 0時) (レス) id: f926c2767e (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ふっぴーさん» リクエストありがとうございます!頑張ってみますね! (2016年4月27日 15時) (レス) id: 9b9b6b3172 (このIDを非表示/違反報告)
ふっぴー(プロフ) - リクエストいいですか?あの、先生とタツキ先輩が夢主ちゃんを奪い合うっていう感じのものをお願いできますか? (2016年4月26日 22時) (レス) id: 98c2ca7130 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - さくらさん» リクエストありがとうございます!頑張ってみます! (2016年4月26日 0時) (レス) id: 9b9b6b3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ | 作成日時:2016年3月19日 15時