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痛い5 ページ30

〜奏視点〜



おれとAは部室に来た。

奏「すみません遅くなりました。」

「遅れてごめんなさい!」

ア「おぉーAと泉ー。やっと来たかー。」

朴「もぉー遅いですよ先輩達!」

タ「あ!Aちゃんやっと来たー!あのね今日ね、クッキー焼いてきたの!後で食べよ!」

「わぁ!クッキー楽しみです!」



タツキ先輩がクッキーを焼いてきてくれたことに対して、幸せそうな顔をするA。





その幸せそうな顔にするのがおれだったらよかった。

そんな事を思う。



ア「おい泉ー!お前遅れて来るなんて珍しいなー!今日は風紀じゃなかったんだろ?なんかあったか?」

アキラがおれに騒がしくしてくる。

奏「別になんでもありませんよ。Aと少し話をしていて遅れただけです。」

ア「そうかー?何もないならいいけどよー。」



...アキラに心配されるなんて、おれもそのレベルってことですかね。

ア「(あ、なんか今バカにされた気がする!)」









部活が終わって、皆それぞれ自室に帰る。



今日は1日が長かったな。



朝、いつもより緊張して登校した。

授業中、先生の言葉も耳に入らないくらいAのことが気になって仕方がなかった。

そして放課後、おれは想いを告げた。







覚悟していても辛いものは辛い。



思い出すと涙が出てくる。

皆がいたから出なかった涙が、一人になった途端こみ上げてくる。




辛い。







...ああ、駄目だ。このまま泣いていても仕方がない。

おれは洗面所で目を冷やそうとした。



ピーンポーン





まずい。この目の状態で人に会うなんて。





ア「泉ー、いるかー?」

アキラだ。なぜ来たのだろう。

とりあえず居留守を...

ア「お?鍵あいてんぞ。泉入るぞー。」



...忘れてた、部屋の鍵を閉めるのを。



ア「...やっぱり。泉...いや、なんでもない。とりあえず、お菓子持ってきた。食べよーぜ。」







アキラはこういう時は空気を読んでくれる。

今のおれを見て、全てを悟ってくれて、アキラなりに励まそうとしてくれているんだろう。







奏「...アキラ、ありがとう。」

ア「うぉっ!い、いい泉がありがとうー!?」

奏「な、なんですかそれ。おれだって感謝ぐらいします。おれも人ですからね?」

ア「お、おぅ...。」






それからアキラといろんな話をして、最終的には楽しかったですよ。

失恋も、おれにとってはいい経験です。






〜〜
リクエストでした。どうでしたかね?

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ふっぴー(プロフ) - ねこさん» リクエスト、ありがとうございました!すごくおもしろかったです!!!! (2016年5月4日 23時) (レス) id: 98c2ca7130 (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - パート1お疲れ様でした。読んでいてとっても楽しかったです。パート2も読みたいです!お願いします! (2016年5月2日 0時) (レス) id: f926c2767e (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ふっぴーさん» リクエストありがとうございます!頑張ってみますね! (2016年4月27日 15時) (レス) id: 9b9b6b3172 (このIDを非表示/違反報告)
ふっぴー(プロフ) - リクエストいいですか?あの、先生とタツキ先輩が夢主ちゃんを奪い合うっていう感じのものをお願いできますか? (2016年4月26日 22時) (レス) id: 98c2ca7130 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - さくらさん» リクエストありがとうございます!頑張ってみます! (2016年4月26日 0時) (レス) id: 9b9b6b3172 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこ | 作成日時:2016年3月19日 15時

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