初恋の続きを君に《Sho.S》 (ページ27)

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決定事項ページ27

コスプレ⁉︎なんの⁉︎
思わずガタンと立ち上がる。

「ちょっと待って、コスプレってなに⁉︎」
『聞いてたんだろ？』
「うっ」
『いいと思うって言ってたし』
「うぅ…」

反論出来ない…
大人しくそのまま座る私。

『じゃー決まり！
今日のロングからそれぞれ始めます』

…それもこれも全部、
優香が櫻井さんのこと言うから！

・

「はー…」

家に帰ると、ため息が漏れた。

あのあと委員長に頼みに行ったけど、
あっけなく却下された。

『どうせ聞いてなかったんだろ』
「しっ…知ってるならなんで！」
『あーでもしないと決まんなかったし。
それにコスプレって言ってもさ、
おとぎ話系だから』
「…おとぎ話？」

委員長が私にスマホを見せる。

『不思議の国のアリスとか白雪姫とか、
そーゆー感じもありだし。
赤ずきんとか…グリム童話的な感じ』
「グリム童話…」

確かにこれなら…
可愛いし着やすそうだし、
狼とか兎なら着ぐるみだけで大丈夫かも。

「わかった…やる」
『よかった、助かるわ』
「アニメとかのコスプレだったらやめたけど」
『それはねーよ(笑)
わかんなかったら困るだろ』

委員長が笑う。

「そういえば、男子のリーダーは？」
『俺』
「えー、委員長が？」
『不満かよ』

確かに委員長なら安心だけど。
委員長とは高校一年のときから同じクラスだから、気心知れてるってゆうか。

「不満じゃないです！」
『よし、じゃこれ今日の決定事項まとめた資料だから』
「りょーかい」

…文化祭か…
すっかり忘れてた。
櫻井さんに言っとかなきゃな。