自慢� 神山side ページ23
『飾ってた写真そっと伏せたら
新しい朝 迎えに行こう
うまく笑うには まだかかりそう
強がりも少しだけ許して』
2番の最初。俺にはこの歌詞がseasonのことだとしか思えない。
A「どう、ですかね…」
誰もが魅了されていた。何回聴いたかわからない俺でさえも。
照史「…あかんやろ。」
A「っ、だよね。」
照史「ちゃう。良すぎや。」
A「…え？」
しげ「これ、歌いたいっ！」
流星「かっこええ…」
望「すごいわっほんまにすごいっ！」
淳太「あなたは私の宝物。か・・・ええなぁ。」
A「ほんまに？」
「おん。流石や。」
A「…よかったぁ。」
安心したように肩に入っていた力が抜けて行く。
「もっとはやく言えばよかったのに。」
A「だって…」
前々からこの曲について相談されていた俺。
どうかな？、どうかな？って何回も歌詞変えて、コードアレンジして、
そうやってAがメンバーを思って書いた曲。
Aの過去とか今とかAの心が歌詞となって表れていく。
いつだってそう。Aの歌詞には嘘がない。全部、作られたものじゃない。
何回も聞いていて聞き飽きるほど聞いたはずなのに
またみんなできくと違うものになった気がして。
A「歌割り決めてるんやけど…」
望「俺英語やんっ！」
Aがここはのんって聞かなかった最初と最後の英語のパート。
淳太「どうしたん神ちゃん。、」
「んー…なんやかなぁ。。」
淳太「なんやそれ笑笑」
「親バカ？」
淳太「はぁ？笑笑」
手のかからなくなった子供を嬉しくおもいながらもどこかで寂しくなるような、そんな感じや。
俺、Aのなんなん笑笑
あーでもないこーでもないって話した時間が懐かしい。
淳太「神ちゃんはほんまにAが好きなんやな〜」
「…そうかもな。」
淳太「え！？…手だけは出すなや。」
「当たり前やん笑笑…しばかれるわ。」
淳太「せやな。俺も気をつけよ笑」
何となーく、悲しいような？
嬉しいような？
そんな気持ち。
A「とも。ありがとな？」
「ん？」
A「自慢、ちょっとだけ、嬉しかった。」
「んふふ。」
時々Aが素直に言ってくれる感謝の言葉が幼馴染の俺にだけ多いのは、許してや笑笑
そんな、心地よい春の訪れを迎えた俺たち。
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作者名：西嵐 | 作成日時：2017年1月3日 17時
