友との再会 ページ10
都立十番高校−−−−−−
うさぎ、亜美、まこと、美奈子が通う高校。
入学式も終わり、授業が始まり出した頃…
｢うさぎちゃん！｣
｢美奈子ちゃん、おはよー。今日は珍しく早くない？｣
｢そんなことより！大ニュースよ！
私達のクラスに転入生が来るらしいの！｣
｢そうなの？てか、どこからそんな情報を‥｣
｢舐めちゃだめよ、うさぎちゃん！｣
｢いや、舐めちゃいないけどさ‥｣
｢どうしたんだい？2人とも｣
｢おはよー、まこちゃん｣
｢おはよう。何だか盛り上がっていたけど？｣
｢まこちゃん！私達のクラスに転入生よ！｣
｢へぇ〜。どんな子なんだろ？｣
｢噂だと超絶綺麗な女の子らしいのよ！
そして、めちゃくちゃ頭も良くて編入試験は満点！｣
｢そんな完璧な子なんているのかな‥｣
｢ま、美奈子ちゃんの話だからどこまで本当か‥｣
｢ひどいわ！私の情報網を舐めないでよね！｣
キーンコーンカーンコーン−−−−−−
チャイムが鳴り、慌てて席へと走る。
｢皆席に付けー｣
鐘とともに担任が教室に入っきた。
｢今日は転入生を紹介する。入って｣
挨拶もそこそこに担任は廊下に向かって声を掛ける。
ガラッ−−−
｢え‥？｣
入ってきた人物にうさぎは目を見開き停止する。
なぜなら、デスバスターズとの戦いの際に
命をかけてサターンを転生させ
自分がほたるを抱いて戻ってきた時には
どこにもその姿を見つけることが叶わなかったはずの人‥
｢自己紹介して｣
｢はい、人1人2です。
事情があって皆より遅れて入学することになりましたが
これからこのクラスで楽しく過ごしたいと思っています。
よろしくお願いします｣
人2が入って来た時から時間が止まっていた様に感じたのに
名前も、声も、笑顔もあの頃と変わらないその姿に
思わずうさぎは立ち上がり、声を掛ける。
｢人2ちゃん、、なの‥？｣
｢久しぶり、うさぎ‥。元気？｣
｢人2ちゃん！！｣
クラスメイトも担任も見ている中でもいても立ってもいられず
うさぎは人2に駆け寄り抱きついた。
｢人2ちゃん！良かった‥｣
｢ごめんね、うさぎ。ただいま｣
｢おかえりなさい！｣
｢2人は知り合いか？｣
そんな2人に担任は声を掛ける。
｢はい、昔からの友達です｣
｢そうか、じゃあ席は月野の隣でいいか？｣
｢うんうん！大歓迎だよ！｣
｢ありがとう、うさぎ。席はうさぎの隣にします｣
｢分かった、とりあえず2人とも座れ｣
｢はーい｣ ｢はい｣
｢また後でお話しようね、うさぎ｣
｢うん！｣
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作者名：歩 | 作成日時：2023年5月6日 4時
