女子会 ページ9
｢十分あなたは可愛らしい素敵な女の子よ。
周りが放っておかないわ｣
｢うーん、そんなことないと思うけど。
はるかやみちるみたいに歩いてても
声掛けられたりしたことないし‥。
誰もが振り返る美人でもない‥。
はるかと2人で歩くと私でいいのかなぁって
不安になることの方が多いから｣
｢そんな風に思っていたの？｣
｢うん‥だってはるかはとってもカッコイイでしょ？
一緒に歩いてても絶対女の子達が振り向くの‥。
周りにはもっと可愛い子も綺麗な子もたくさんいるのに
私が隣にいて恥ずかしくないかなぁって‥｣
｢分かってないのね、人2は｣
｢え？｣
｢自分のことを全然分かっていないのね。
あなたが変な男達に声を掛けられないように
はるかがどれだけ目を光らせているか。
傍から見ていてとても楽しくてよ？
(まぁ、私もせつなも守っているけれど‥)｣
｢そう、、なのかな？
あんまり気にしたことないから分かんないや‥｣
｢とりあえず、はるかはあなたの事が大好きよ。
他の子なんて目に入らないくらいにね？
だから不安になることなんて何もないわ。
もちろん、私も大好きよ？｣
｢ありがとう、みちる‥私もみちるが大好きよ！｣
｢何の話？｣
そこへお風呂からはるかが戻ってきた。
｢私とみちるの女子会だから内緒！｣
｢それは妬けるな｣
｢さ、人2もそろそろ寝ないと。
女子会はまた今度2人でやりましょう？｣
｢うん！おやすみ、みちる｣
｢えぇ、おやすみなさい｣
はるかの部屋−−−−−−
｢さ、寝ようか｣
｢うん、お邪魔しまーす｣
はるかのベッドに並んで横になる。
自然と寄り添い合い、向かい合う2人。
｢学校はどこにするんだ？｣
｢うさぎ達と同じ所にしようと思ってるんだけど、
皆どこに決まったのかな？｣
｢都立十番高校だったかな？｣
｢そうなんだ！じゃあ、私もそこにしようかな。
何だか微妙な時期に転入することになっちゃうなぁ｣
｢大丈夫さ、あの子達も一緒なら｣
｢そうだよね！ふふ‥｣
｢何かおかしいかい？｣
｢ううん、皆をびっくりさせようかと思って！｣
｢へぇー、いいんじゃない？
どんな反応だったか僕にも教えて欲しいな｣
｢うん！じゃあ、うさぎ達には秘密にしてね！｣
｢あぁ。そろそろ寝ようか？
君と話していると話が尽きないけれど｣
｢そうだね、おやすみ‥はるか｣
｢おやすみ、僕のプリンセス‥｣
そっと抱き寄せると
安心した様にすぐに寝息が聞こえてくる。
腕の中の温もりを実感し、はるかもそっと目を閉じた。
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作者名：歩 | 作成日時：2023年5月6日 4時
