3人の誓い ページ8
ほたると人2が浴場へと向かい、
3人はダイニングへ場所を移す。
｢本当に帰ってきてくれたんだよな‥｣
｢まだ実感が湧かないわね‥｣
｢あぁ‥。夢を見ているんじゃないかって今でも思うよ。
何度も夢に見ていたんだ。
夢の中で何度も追いかけて、捕まえて、
抱き締めても消えてしまう‥。
僕は守れなかったんだと何回後悔したか分からない‥｣
｢はるか‥｣
｢でも、何も変わらない‥。
眩しい笑顔も‥優しい声も。
確かに人2がここにいるんだって、
やっと、この手で抱き締めて実感出来たんだ。
僕はもう、あの子を手放すことなんて出来そうにない｣
｢そうね、私もはるかと同じ。
いつだって私達を照らしてくれるあの子の笑顔。
どんな時も私達を導いてくれる強い心。
今度こそ守り抜きましょう、私達の大切なプリンセスを｣
｢えぇ、絶対に｣
｢あぁ｣
改めて3人は誓い合う。
自分達のプリンセスを守り抜くと---
｢ふー。お風呂ありがとう！｣
｢あぁ、ほたるは？｣
｢頭乾かしてあげてたら眠くなっちゃったみたい(笑)
丁度せつなが来てくれたから部屋で寝かせて来たよ｣
｢ありがとう｣
｢いえいえ！何だか自分に子どもが出来たみたいで新鮮！｣
｢じゃあ、僕達の子どもつくるかい？｣
｢なっ/// バ！バカ！何言ってるのよ！///｣
｢はるか‥人2を揶揄うのはやめなさい｣
｢本気なんだけどな‥｣
｢‥まだ、はるかと2人がいい‥｣
｢ねぇ、そんな可愛いこと言わないでくれる？｣
｢はぁ‥。｣
突然2人の世界を作るはるかと人2に
溜息を吐くみちる。
｢はるかもお風呂に入ってきたら？
人2ももう寝た方が良いんじゃない？｣
｢そうだね、じゃあ僕が上がるまで待ってて？｣
｢うん！｣
｢すぐ戻ってくるから｣
｢待ってるからゆっくり入ってきて。
みちるとお話ししてるから大丈夫だよ！｣
｢ありがとう、みちるお先｣
｢えぇ｣
｢みちる、台所借りてもいい？｣
｢えぇ、何か飲む？｣
｢うん！みちると2人でお茶でもしようかな〜と思って！｣
｢ふふ、じゃあ準備するわ。人2は座ってて｣
｢ううん、手伝うよ！女子会しよー！｣
｢可愛いわね、人2は｣
｢えー、そうかなぁ。
私はみちるみたいに綺麗になりたいなぁ‥｣
2人でお茶の準備をして、テーブルに運ぶ。
お茶を注ぎながらも人2の話は止まらない。
戦士として誰よりも前に立ち皆を導いてきた人2。
大人びていてもまだまだ10代の女の子なのだと
みちるは心の中で思う。
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作者名：歩 | 作成日時：2023年5月6日 4時
