敵の狙い ページ6
｢そして、セーラームーンが持つ銀水晶‥。
シルバームーン・クリスタル‥。
私やうさぎだけじゃない、
ほたるが成長しているということは
太陽系戦士皆のクリスタルを狙っているのかもしれない‥｣
｢そんな‥｣
｢戦士が持つクリスタルは光り輝く力を持つ石。
それを狙っているのなら、この星以外、
太陽系以外の星もきっと狙われているはず‥。
もしかしたら破滅に追い込まれた星も…。
私が眠りについたことで、この星を守護する力は弱まり、
新たな敵の侵入を許してしまった‥。
あなた達を守らなければいけないのに、
私はあなた達を危険に晒してばかりで‥。
ごめんなさい‥。プリンセス失格だわ‥｣
｢君のせいじゃない｣
｢そうよ、あなたは悪くない｣
｢はるか、みちる‥｣
｢私達は守られるのではなく、あなたを守ることが使命｣
｢プリンセス‥私達はあなたの力で生命を与えられた戦士。
あなたがいなければ私達は存在することもなかった。
太陽の光があるから他の星も輝ける。
あなた以外に私達のプリンセスはいません ｣
｢せつな、ほたる‥｣
｢人2、君がいるだけで僕達は輝けるんだ。
君がいなければ僕は息をすることも難しい。
君が傍にいなかった間、どれだけ苦しかったか‥。
もう、僕は君がいない世界にはいられない。
君が傍にいてくれるだけでいい。
今、この手に君を抱き締められる。
君を目覚めさせてくれた敵に感謝したいくらいさ｣
｢はるか‥！｣
｢泣かないで、僕のプリンセス｣
涙を流す人2の目元を優しく撫で
もう一度、確かにここにある存在を抱き締め実感する。
｢もう君を離さない、だから君も離れて行かないで｣
｢ありがとう、はるか。
ありがとう、みちる、せつな、ほたる‥。
私はあなた達が大好きよ｣
｢私達もあなたを愛しているわ｣
｢一緒に戦いましょう、プリンセス｣
｢うん！｣
必ず、皆を守ってみせる！絶対に奪わせない。
私の大事な人たちを。
大好きな、愛しい人たちを。
私は守り抜いてみせる。
だから、どうか。
太陽の光よ、我らを導いて、力を与えて。
邪悪な者たちをその光で浄化して。
どこまでも届く太陽の光。
皆を照らし、新たな生命を芽吹く力。
太陽の光は、永久へのメッセージ。
---アニメ セーラースターズ第1話 【完】---
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作者名：歩 | 作成日時：2023年5月6日 4時
