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バスケの試合---
“ディフェンスを固めて、ナイスカット！”
“パスを回して、、シュート！”
“やったー！”
“さすが天才が考えたフォーメーションは違う！”
亜美の作戦、データを踏まえて考えたフォーメーションで
バスケの試合は勝利することが出来た。
あの頃の様に。自分にしか出来ない戦い方を。
ネヘレニアの攻撃で膝を付きながら
それでもデータを取ることを止めない。
(これしかないんだもの。これが私の戦い方だもの)
マーキュリーに放たれていた攻撃が止み、
驚いて前を向くとウラヌスが背を向けて立っていた。
｢ウラヌス！｣
｢早くしてくれ、そんなに保たない｣
コンピュータが弾き出すネヘレニアの弱点。
それは、真上に浮かぶ新月。
｢上よ！｣
｢何！｣
｢ワールド・シェイキング！｣
新月にウラヌスの攻撃が当たり、
空間が割れるとネヘレニアの姿は分身の姿に変わる。
その敵をウラヌスが切りつける。
｢幻‥。どうして分かった？｣
｢あの風の中でも、ネヘレニアの髪は靡いていなかったから。
実態を探すのに手間取っちゃって｣
｢君の様な戦い方もあるのか。僕とはまるで違う｣
｢同じよ。プリンセスを、
うさぎちゃんを助けたいって気持ちは｣
｢そうだな｣
目の前の敵を倒したことで気を許していた2人の背後に
いつの間にか現れた鏡から伸びるネヘレニアの手で
2人は鏡の中へと囚われる。
｢妾の悪夢から逃れられる者はおらぬ。
妾が味わった孤独を、白い月の者達に思い知らせてくれる｣
木が生い茂り、太陽の光も届かない森林。
｢臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前！｣
退魔札に霊力を込めて飛ばし、飛んた方を指すマーズ。
｢｢こっちだわ｣｣
その声に被さり、反対の方向を指すのはネプチューン。
背中合わせの2人が指し示すのは真逆。
｢どうするの？｣
｢そっちにします‥｣
｢時間は大切にしなくちゃね｣
話しながらネプチューンは前へと進み出す。
｢はぁ‥。これがうさぎなら、絶対言う事聞くのに｣
マーズの声にネプチューンは振り向き、
｢仲が良いのね、私とサンみたいに｣
ニコリと笑うと走り出した。
｢一緒にしないでください‥｣
前を走るネプチューンをマーズも追いかけ始めてすぐ
ネプチューンは何か気配を感じ、足を止めた。
｢誰かいるわ｣
｢え？｣
木の影からネヘレニアの姿。
｢妾の極上の悪夢を、次は貴様らにも見せてやる｣
｢何ですって！｣
そして2人は突然紫色の炎に囲まれ、逃げ場を失う。
---アニメ セーラースターズ第4話 【完】---
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作者名：歩 | 作成日時：2023年5月6日 4時
