・ ページ31
昼休み---
《迎えはいらない？》
｢うん、衛さんの様子をうさぎと見てくるよ｣
人2は放課後のことをはるかに連絡していた。
《僕も行こうか？》
｢大丈夫。あんまり大勢で押し掛けるのも悪いでしょ？｣
《まぁ、そうだね。じゃあ、終わったら連絡して》
｢自分で帰れるよ？｣
《僕が早く会いたいんた。君は会いたくないの？》
｢毎日家で会ってるじゃない‥｣
《冷たいな‥。2人でいられる貴重な時間だろ？》
｢まぁ、、そうだけど‥｣
《じゃ、近くで時間潰しているから終わったら連絡して》
｢はーい、ありがとう｣
《‥人2》
｢ん？｣
《気を付けて》
｢うん‥。何かあればすぐ連絡する｣
《あぁ‥‥》プッ、ツーツー
電話を切り、皆がお弁当を食べている場所へ向かう人2。
｢あ、人2ちゃん！こっちこっち！｣
今日は皆、中庭でお弁当を広げていた。
｢お待たせ｣
｢はるかさんと連絡取れた？｣
｢うん。放課後はうさぎと衛さんのお家に行くことと、
お迎えはいらないってこと伝えたよ｣
｢はるかさん良いって？｣
｢うん！一緒に行こうかって言ってくれたけど、
大勢でお仕掛けても衛さんに悪いしね。
終わったら迎えに来てくれるって。
うさぎも送って行くよ？｣
｢え！いいの？！ありがとう！｣
放課後---
ーーーピンポーン ピンポーン
｢地場先輩ー、衛先輩ー、いないんですかー？｣
衛のマンションにインターホンが鳴り響く。
｢パソ通のオフ会行こうって約束したじゃないですかー｣
ピンポーンーーピンポーン
｢あれー？行っちゃったのかなぁ‥｣
衛の後輩なのだろう男の子が、反応がないことで
玄関前から立ち去って行った。
｢何やら意味深な男の子‥誰だ？｣
｢うさぎ‥。普通に行こうよ‥｣
何故か隠れながら進むうさぎの後ろに立つ人2は
呆れながら声を掛ける。
｢まもちゃん、いないのかな？｣
｢ずっと応答なかったみたいだね‥｣
うさぎも玄関前に立ち、インターホンを押し続ける。
｢やっぱり出ないかー｣
｢うさぎ、インターホン押しすぎ‥｣
｢しかし！それでスゴスゴと帰るような
うさぎさんじゃあないもんねー！｣
｢静かにしよ？うさぎ‥｣
｢まもちゃんがくれた私への愛の証。合鍵ー！！｣
｢はぁー‥｣
ずっと大きな音と声を出し続けるうさぎに注意するも
人2の声はうさぎには届いていないようだ‥。
｢誰に自慢してんだ、誰に、おいっ｣
｢1人で話して、1人で突っ込んでるし‥｣
うさぎの言動に呆れる人2‥。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：歩 | 作成日時：2023年5月6日 4時
