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｢そして、もう1人‥｣
｢沈黙の星、土星を守護に持つ、
破滅と誕生の戦士、セーラーサターン｣
｢ほたるちゃん！｣
｢ちびうさちゃん｣
｢ワールド・シェイキング！｣
｢フレーム・バースト！｣
ウラヌスとサンは同時に技を繰り出す。
2人の技で敵が粉々に砕け、危険を察知したのか
マーズ達を抑えていた敵が離れていく。
｢みんな、どうしてここに？｣
｢サターンとサンがあなた達の危機を知らせてくれたのです｣
｢私たちの、危機‥？｣
｢セーラームーン、
今こそ真の月の王女として目覚めるのです｣
｢え‥？｣
｢私は転生してすぐ、太陽の王女として目覚めてた。
次はセーラームーンの番。
私の力の波動に合わせて、皆の力をセーラームーンに。
さあ、皆の心を1つに合わせて‥｣
サンが目を閉じると皆頷き合い、目を閉じる。
そして、額に守護星マークが浮かび光が集まる。
(体中に皆のパワーが集まってくる)
(心の中に言葉が浮かんでくる‥)
セーラームーンの変身ブローチが形を変える。
｢ムーン・エターナル！メイクアップ！｣
額のティアラは消えて三日月の印が浮かび、
背中には白い羽根が生えた姿へ。
そして、ムーンスコープもエターナルティアルへと変化した。
そのティアルから放たれた浄化の光で敵が砕け散り、
セーラームーンの姿も元の姿へと戻ってしまう。
同時に力を使った反動からか、
セーラームーンは膝から崩れ落ちる。
｢セーラームーン！｣
内部戦士とちびムーンがセーラームーンに駆け寄る。
｢しっかり！｣
｢今のは一体？｣
｢今のがセーラームーンの真の姿。
まだ強い力に体が追いつかなくて疲れたよね‥。
“ヒーリング・ホワイト・ウォール”
今の私の力だと、あんまり意味がないかもしれないけど。
少しでも回復出来るように‥｣
サンがサンロッドをセーラームーンに向けると
太陽のエネルギーが円状にうさぎを囲み、
暖かい光が降り注いでいく。
｢無理をするな、サン｣
｢大丈夫、、心配しないで‥？｣
少しフラついたサンにウラヌスはすぐに気付き、
腰に手を回し、体を支える。
｢ありがとう、サン‥。
私はもう大丈夫だよ？だからもう力を止めて？｣
｢うん‥。もう大丈夫？｣
｢ありがとう、ごめんね？サンこそ平気‥？｣
｢平気‥｣
｢はぁー‥。大丈夫じゃないだろ？
今君はこの街全体に加護の力を注ぎながら、
セーラームーンに力を送ったばかりか、
膨大な力を使う回復の力まで使って‥。
倒れる気なのか？｣
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作者名：歩 | 作成日時：2023年5月6日 4時
