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「自分を責めることなんて1つもない」
「でも!私がいるから皆‥っ‥」
「人2、それは違う。
サターンも言っていたんだろ?
僕達外部太陽系戦士が君のおかげで使命を持てたこと。
孤独な僕達に君が言ってくれたこと。
君の暖かい光で僕達がどれほど救われているのか。
君は当たり前だと思っていることかもしれない。
でも僕達は君の傍にいられるだけで幸せなんだ。
その幸せを奪うことは君でも僕は許さない」
「はるか‥」
「前にも言っただろ?
君がいないと僕は息をすることも難しいって。
何度言ったら理解してくれるんだ?」
「でも、皆辛い戦いが待ってるんだよ‥?」
「君を守れるならどんな敵にでも向かっていくさ。
戦いが終われば平和な世界でまた君といられる。
だから、僕達は何も怖くない。
何よりも傍で戦えることを誇りに思うさ」
「皆、優しいね‥」
「ハハッ。
誰よりも誰かの為に力を使う君がよく言うよ」
「そうかな‥?」
「傍で見ている僕達がいつもハラハラするくらい、
どれだけ心臓があっても足りないくらいにね」
「そんなにかな‥?」
「あぁ、だから何も君は悪くないんだ。
僕達は好きで君といるんだから。
君は何も考えずに僕達の傍にいればいい」
「うん‥ありがとう、はるか。」
人2side---
どうして、はるかは私の欲しい言葉が分かるんだろう。
どうして、私のして欲しいことが分かるんだろう。
どうして、こんなにも惜しみなく与えてくれるんだろう。
いつもそう。
すぐに気付いて。
傍に来てくれて。
抱き締めてくれる。
その優しい温もりを私は手放せずにいる。
「はるか、大好き‥」
「僕は愛しているけどね」
どれだけ私が救われているのか。
はるかも知らないでしょう?
あなたの優しい言葉に。
優しい温もりに。
ずっと甘えていたくなる。
だから、伝えられる間は伝えたい。
この溢れる思いを。
大好きで、大好きで。
止まらないこの思いを。
「はるか、愛してる‥」
どんな言葉でも足りないくらいなの。
だから、お願い。
どうか、この人を私から奪わないで。
私の力で助けられるならいくらでもこの力を使うから。
命をかけても構わない。
神様なんて、信じていないのに。
それでも願ってしまうのは、いけないことだろうか。
でも、それ程大切だと思える人に出会えたこと。
傍にいられること。
こうして抱き締めてもらえること。
全てに感謝しているの。
だからね、はるか。
傍にいられる間はこうして抱き締めていてね。
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作者名:歩 | 作成日時:2023年5月6日 4時