山風ｸﾘﾆｯｸ７！ (ページ9)

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ｶﾙﾃ 033 * 舞ｻﾏページ9

ｶﾙﾃ033 * 舞ｻﾏ(3)
担当医 * 松本
担当看護師 * 相葉
診療科 * 小児科
病名 * 膀胱炎

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毎日聞きなれたクリニックに響き渡る子どもの泣き声。
熱が高くて泣くことさえできない子もいれば、診察が怖くて、泣きわめいて嫌がる子・・・

今日も待合室は大賑わい。
あんまりいいことじゃないんだけどね；

少しでも子どもたちの恐怖心がとれればと思って柄にもなく白衣や聴診器につけているマスコット。
そして俺以上に“それ邪魔じゃない？”ってほどたくさんのキャラクターマスコットをぶら下げている俺の相方がキラッキラの笑顔を振りまいている。

雅「松潤ー！次の子入ってもらっていい？」

潤「まー、ここでは医師と看護師！」

雅「んもぉ～、そんなかたいこと言わない！次の子呼んでいい？呼んじゃうよ？呼んじゃいまーす！」

潤「おい！おまっ、ちょ、待って！って・・・はぁ～呆」

幼馴染の俺とまーは、偶然の巡り合わせで同じクリニックで働くことになった。
数年前まで大学病院の救命救急で働いていた俺は、教授の頼みで今年からこのクリニックの小児科で働くことになった。

正直子どもは苦手・・・。というか、どう接していいかわからないっていうのが本音。
でも、まーの明るさのおかげで俺は何度も救われている。

『ぎゃーーーーっ！！！いやぁーーーっ！！！泣』

雅「先生！お願いしまーすっ☆あっ、ちょっ！Aちゃーん！；」

次の患者さんもなかなか手ごわそう；
大泣きな上に、診察室に入りたくないようで座り込み・・・まーが引っ張ってもビクともしない；

雅「Aちゃん大丈夫だよ、ね？先生怖くないよー？ほらほら、アンパンマンがついててくれるから頑張ろうね！」

『ぎゃーーー！！いやんのぉ！はーなーしーちぇーっ！泣』

さすがのまーも、手ごわいAちゃんに困り気味；
俺が行ったところで、余計泣かれる気するんだけどなぁ・・・頑張れ、俺！