山風ｸﾘﾆｯｸ７！ (ページ7)

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和「んふふｗごめんなさいね。なんかAちゃんの手が温かくて^^」

翔「ごめんね、おじさんになると涙腺弱くなっちゃうの笑」

和「ちょっと！おじさんていうけど、俺より翔さんの方がおじさんなんだからね？！」

翔「そんなむきになることないじゃん！俺たち２つしか変わらないのに。」

和「２つでも上は上！俺、まだおじさんじゃないからね？！」

『ふふふ・・・^^』

和「んもぉ～、Aちゃんまで・・・。ｺﾞｼｺﾞｼ

ほら、ちょっと診察するからね。」

和也が白衣のそでで涙をごしごし拭っている間に、翔とAは目を合わせて笑いあった。

翔「先生にもいろいろあるんだよ。見なかったことにしてやって？」

『・・・頷^^』

翔がAにこっそり耳打ちをしていると、すっかり医師の顔になった和也が聴診器をかまえてAに近づく。

和「はい、じゃあもしもしね～。すって～・・・はいて～・・・」

『す～・・・んっ！！Σ』

和「胸痛いな・・・；大丈夫だからな？」

『いっ！しょ、くん・・・いたいっ！涙』

翔「よしよし、大丈夫だよ～。痛いのすぐ楽になるからね～撫」

今まで我慢していた痛みが一気に襲いかかり、苦しそうにギュッと胸のあたりを握りしめるA。

そんなAに声掛けしながら背中をさすり続ける翔。

痛みに苦しむAの顔を見つめ、和也は意を決したようにナースステーションに向かった。

カルテに保護者の同意書が挟まれていることを確認し、上司のPHSに電話をかける。

上司の了承を得ると、すぐさま師長のもとに向かった。

和「師長。813のAちゃん。今日からモルヒネ投与するんで、経過観察お願いします。」

和也は点滴を以て再びAの病室に向かう。
まだ痛みと闘っているAの元に駆け寄ると、急いで点滴をセットした。

和「Aちゃん、遅くなってごめんな？今、痛みを楽にするお薬入れるからね。」

翔「先生がすぐ楽にしてくれるからね。あともう少しだよ～撫」

和「もう大丈夫。今お薬入れたからね。よしよし^^撫」

２人が声をかけながら体をさすっていると、だんだんとAの力が抜けていき、すーすーと寝息が聞こえてきた。