山風ｸﾘﾆｯｸ７！ (ページ23)

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潤「俺が若いから頼りないかな？」

『いえ、そういうんじゃなくって・・・』

潤「婦人科を受診するのは初めて？」

『・・・ｺｸﾝ///』

潤「じゃあ緊張もするし、不安なこともいっぱいあるよね？今日はいきなり診察しなくても、問診だけでもかまわないからさ。もうちょっと頑張ってみない？」

翔「ちゃんと勇気だしてクリニックに来れたことだけでもすごいんだから撫。恥ずかしいかもしれないけど、先生のこと信じて頑張ってみよ？」

２人の説得に思わず首を縦に振ってしまったAは、このまま診察室に入ることとなった。

翔「じゃあここのイスに座ってね。なにも緊張することないよ^^」

潤「まずはこの用紙を記入してくれるかな？わかるところだけでいいからね。」

そう言うとしばらくそばを離れてくれ、問診票の記入をし始めた。
来院理由や症状などは難なく答えられたが、性生活についての質問欄は恥ずかしくてなかなか書けずにいた。
それでも、ここは病院だから。診察に必要なんだ、と自分に言い聞かせ、わかる範囲の質問はすべて記入した。

その様子を確認した先生が目の前に座り、問診票に手をかけた瞬間、緊張感で気分が悪くなり始めた。

潤「問診票、書けたかな？項目いっぱいあって大変だったでしょ？笑」

『あの・・・看護師さん、は？』

潤「今からいくつか質問していこうと思うんだけど。人によっては看護師にまで聞かれるのは恥ずかしいって思うこともあるから席をはずしてもらってるんだ。そばにいてもらった方が安心する？」

よく考えればそうだ。さっきの問診票の内容からして、恥ずかしいことも聞かれるはず・・・。
それなら聞かれる人はもちろん少ない方がいい。

『いえ、大丈夫です・・・。』

潤「そんな緊張しないで？難しいこと聞くわけじゃないからね？」

『はい・・・』

潤「生理痛がひどいってことだけど・・・具体的にはどんなことに困ってる？お腹が痛いとか・・・。」

『はい、えっと・・・お腹がすごく痛くて。最近は吐き気もひどくて、学校を休む時があります。』

潤「そっか、それは辛かったね。痛むときは何かお薬飲んでる？」

『はい、市販の鎮痛剤を買って飲んでます。』

それからいろいろ生理中やその前後のことについて聞かれ、問診が終了した。