山風ｸﾘﾆｯｸ７！ (ページ17)

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和「まぁたしんどそうな顔して～；お熱何度あった？」

翔「あぁ、それが・・・相当辛かったみたいで、検温も問診票もまだみたい。」

『お、おじさんは・・・？涙』

和「父さん？１年前から週の半分は大学の客員教授やっててさ。今日はいないんだわ。俺が診ることになるけどいい？それとも違う先生に診てもらうか？」

和也が悲しそうな笑顔でAに話しかけると、Aは小さくフルフルと首を横に振り、小さく
『かずくんが、いい・・・』と呟いた。

それを聞いた和也の顔がぱぁーっと和らぎ、いつもの優しい笑顔に戻った。

和「そっか^^
ちゃんと俺が治してやるからな？撫」

『・・・頷///』

和「じゃあ先に検温しちゃおうか。翔くん、お願いしていい？」

翔「Aちゃん、ちょっとごめんね～？」

わきに挟まれると思っていた体温計だったが、翔はポケットから取り出した体温計をすっと耳に突っ込んだので、Aは驚いて逃れようとするも、翔によって固定されていたため身動きが取れなかった。

翔「ビックリした？もう終わったからね。」

『・・・なに？涙』

翔「何って、体温計だよ。小さい子は普通の体温計だとじっとしてられないからさ。普通の持ち合わせてなくてごめんね；」

和「翔くんは普段小児科担当だからね。今日は俺のヘルプついてもらってるだけ。
何度だった？」

翔「３８．９℃。つらいね～撫」

和「Aちゃん、症状は熱だけ？咳とか鼻水でたりしない？」

『・・・頷。』

和「お腹痛いとかは？」

『・・・んーん。』

和「これだけ高かったらインフルかなぁ；とりあえず診察するからね。」

和也が聴診器を耳にあてたのを合図に、翔が制服に手をのばしてきたので、とっさに手で押さえて拒否の姿勢を見せた。

翔「Aちゃーん。今からもしもしするからね、おててどけようね～。」

『・・・///』

和「んふふｗ俺に聴診されるの恥ずかしい？もう高校生だから、昔とはさすがに違うよなぁ。」

翔「えぇ！？高校生？！」

和「え、翔くん・・・Aちゃんのこといくつだと思ってたんです？」

翔「いや、その、ごめん！完全に中学生だと思ってた！」

『・・・もう１７です///』

翔「ほんっとごめん！さっきから子ども扱いしないでとか思ってたでしょ？あーもう、ほんっとごめん！」

和「んふふｗAちゃんには翔くんみたいな方がいいんですよ、ね？」

『もう！///』