山風ｸﾘﾆｯｸ７！ (ページ12)

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あれから１０分。
トイレから聞こえるのは叫び声に近いAの泣き声。

雅「あのぉ～・・・大丈夫ですか？」

『たいぃー！！！やぁーーー！！！叫』

母「あっ、ちょっ！すいません・・・看護師さんがおっしゃるように痛がって出してくれなくて・・・」

雅「やっぱり；ちょっといいですか？」

『いーやぁー！！！たいのぉー！！！泣』

雅「うんうん、おなかイタタだねぇ。ちっちでるかなぁ？イタタのバイキン、ばいばいしようねぇ～^^」

雅紀は幼児用の便器に座るAを後ろから抱きしめるようにしてしゃがむと、採尿カップをあてがい、膀胱のあたりを押して刺激して排尿を促した。

それでも痛いと叫ぶだけで肝心の尿はでず、一度諦めることとなった。

雅「う～ん；お尻冷えちゃうといけないから、一度診察室戻りましょうか。」

母親にオムツとズボンをはかせてもらったAは、再び母親にしがみついて半べそをかいて診察室へと戻った。

潤「尿採れた？」

雅「それが・・・排尿痛がひどくてね；膀胱刺激しても全然だめだったよ。」

潤「さっきの触診では尿けっこう溜まってたんだけどな；かわいそうだけど、導尿の準備お願い。」

潤「お母さん。Aちゃん排尿できないと検査できないので、一度導尿という処置をしますね。」

母「え、あの・・・。」

潤「幼児用の細いカテーテルを使って採尿しますので、Aちゃんをベッドに寝かせてもらえますか？」

困惑の色を隠せないながらも、潤の指示通りAをベッドに寝かせようとするが、母親にギュッとしがみついたままのAはイヤイヤと離れようとしない。

雅「やだやだマンだぁれだ？」

『やぁの！だぁこ！だぁこーっ！泣』

雅「ママちゃんとそばにいてくれるよ？バイキンマンばいばいしたら、また抱っこしてもらおうねぇ？撫」

雅紀は声をかけながらAを引きはがすと、胸元をトントンしてAを落ち着かせる。
潤は一旦Aを雅紀に任せ、手洗いに向かった。

雅「先生にちっち出してもらおうね～。ズボン脱ぐよ～？」

『あっ！やぁや！ちっちなぁいー！暴』

雅「はいはい、ちょっとごめんね～。」

『やぁーーーー！！！んあぁーーー！！暴』

雅「大丈夫、大丈夫。すーぐ終わっちゃう、ね？」

雅紀が器用にズボンとオムツを脱がせ、Aを砕石位にして固定したところで潤が戻ってきた。
白衣のそでをまくりあげ、手にはラテックスグローブをはめている。