山風ｸﾘﾆｯｸ５！ (ページ9)

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和「なぁに隠れてんの。」

『だ、だって・・・っΣ』

和「まぁいいや。大野さん、いるならついでだから、A診てやってもらえます？」

『な、なにを？！焦』

智「ん～？Aちゃん、どっか具合悪いの？」

『そんなことっ、ないっ・・・です・・・涙』

和「そんなしかめっ面して言われて、はいそうですかってなるか！笑」

智「まぁまぁ、ちょっと話聞くだけでも、ね？立ってるのしんどいでしょ？」

本当は智にお願いして、休日出勤してもらっていた。
Aはそんなことも知らず、『大丈夫！』の一点張り。

もうみんなは頭痛のこと知ってるのに、隠し通そうとしているAがなんだか可笑しくて、油断したら笑ってしまいそうだ。

和「ほら、そこ座りな？」

『やだ！和くんのばか！涙』

Aが和也から逃れようとした瞬間、持っていたカバンが落ちて、中から鎮痛薬が飛び出した。

智「Aちゃん、ずっと我慢してたんじゃない？和もね、Aちゃんのことが心配なの。わかってあげてね？」

『うっ、うっ・・・涙』

和「ごめんなぁ、A。朝から頭痛いの我慢してるって知ってたんだ。」

智「市販薬を飲みすぎると、よけい頭痛を引き起こすこともあるからね。ちゃんと検査してから病院のお薬、処方してあげるからね。」

それからAが泣き止むまで待ち、落ち着いたのを見計らって問診をしていった。

Aも和也がそばにいる安心感からか、初めは不安そうだったが、だんだんしっかりと答えられるようになっていった。