山風ｸﾘﾆｯｸ５！ (ページ7)

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『はぁ～・・・お腹いっぱい！』

和「なに？A、ダイエットでもしてるんですか？それとも体調悪かった？」

Aのお皿にはまだ1/3ほどパスタが残っている。

ダイエットなんかじゃなく、頭痛のせいだってわかってますけどね。

その証拠にさっきから眉間にしわをよせたり、頭をコツコツ叩くA。

無意識なんだろうけど、俺には結構我慢しているように見える。

『えっ・・・？んーん？ほんともう、お腹いっぱいなだけ・・・だよ？焦』

和「さっきからコメカミ押さえてるから、頭痛いんじゃないかと思ったんですけど。」

『あっ！・・・そんなじゃない、大丈夫！焦』

そんな焦って言われてもねぇ～笑
わかりやすい子だよ、ほんと。

俺を誰だと思ってんだか；
その強がりがいつまで続くかな笑

『ちょっと、トイレっ！』

Aは和也の威圧感に圧倒され、カバンをひっつかむとトイレに駆け込んだ。

いきなり立ち上がったことによって、Aの頭痛は激しさを増し、個室に入るとしばらく頭を押さえつけていなければ耐えられないほどだった。

頭痛の波が少し治まったところで、カバンからミネラルウォーターと鎮痛薬を取り出すと、勢いよく流し込む。

毎日服用していることもあり、最近は薬の効きもイマイチになっている。
それでも飲まずにはいられないほど、Aは鎮痛薬に執着してしまっていた。