山風ｸﾘﾆｯｸ５！ (ページ17)

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智「白衣だと邪魔になっちゃうからこっちに着替えただけだからね^^」

『ん～・・・；』

智「最初から診察台だと緊張しちゃうかな？まずはこっちに座ろっか。」

周りにいろんな治療器具が並べられた診察台には、とてもじゃないが落ち着いて座れそうになく、怯えきっているAを見かねてまずは普通のイスに座るよう促した。

智「今日はレーザー治療だね。時間的には１０分くらいで終わっちゃうからね^^」

和「Aちゃんはじーっとしてるだけで大丈夫だから、な？撫」

『いた、い・・・？』

智「ちゃあんと麻酔もするし、もし痛みが出ても一瞬だよ。」

『え？！麻酔・・・？！ちゅ、ちゅうしゃ？涙』

智「ん～？注射じゃないよ？それが心配だった？」

『・・・頷。』

智「そっかそっか。麻酔もするけどね、治療が怖くならないお薬も飲んどこうか。錠剤だったら飲めるよね？」

智は安定剤の錠剤をAに手渡し、飲むように促した。
錠剤なのでAも嫌がらずに飲むことができ、薬が効くまでの間、和也が検温や血圧を測定し、治療の準備を始めた。

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智「そろそろ大丈夫かな？じゃあ向こうのイスに移動しようか。」

和「はぁい、じゃあこっち座ってくださいね～。」

不安な表情を浮かべているものの、安定剤の効果もあってか、思ったよりすんなりと移動してくれたA。

そんなAの頭をふわりと撫でると、向き合うように術者用のイスに座った。

智「今からね、お鼻の中麻酔していくからね～。このガーゼ、お鼻に詰めていくけど、できるだけお薬ごっくんしないでここに出してね。」

智は和也に固定に回るよう目で合図を送り、麻酔薬を手にした。