山風ｸﾘﾆｯｸ５！ (ページ11)

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ｶﾙﾃ 023 * 莉沙ｻﾏページ11

ｶﾙﾃ023 * 莉沙ｻﾏ(16)
担当医 * 櫻井
担当看護師 * 二宮
診療科 * 小児科
病名 * 白血病

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和「おはよ～、Aちゃん。気分はどう？」

『ん～、まぁまぁかな。』

私がこの病院に入院してもう２年が経つ。
まだ保育園に通っていた頃に発症した白血病が再発してしまったから。

本当は小児科にいる年齢じゃないんだけど、小さい頃から診てもらっていた先生の方が安心するだろうということで、今も小児科病棟のベッドの上。

和「それはなによりです^^ はい、熱はかってね～。」

和也から体温計を受け取って挟んでいると、その間に脈をはかってくれる。
この横顔がとんでもなくかっこよかったりする///

『はい、体温計なったよ～。』

和「ん、36.4℃っと。んじゃ、朝ごはんここ置いておくから食べてくださいね。あ、それから、今日は院内学級お休みしてください。松野先生には連絡してますから。」

『えー、なんで？熱もないし、今日は点滴しないって翔先生言ってたのに・・・。』

和「その翔先生がお休みって言うんだから、しょうがないね；撫」

『むぅ～・・・拗』

ふくれっ面をして拗ねるAの頭をわしゃわしゃと撫でると、和也は次の病室に向かった。

.

体調も悪くないし、投薬もないのに院内学級を休まなければいけない理由・・・。
そんなのただ１つ。今日は検査があるからだ。

長いこと入院していれば大抵のことは想像がつく。
採血くらいで休めなんて言わないから、きっとあれなんだろうなぁ・・・

実行されるであろう骨髄穿刺のことを考えるだけで吐き気が出てきてしまったAは、朝食など食べられるはずもなく、一切手をつけないまま布団にもぐりこんだ。