山風ｸﾘﾆｯｸ６！ (ページ10)

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母親にその旨を伝え、炎症がひどく今すぐ手術が必要と伝えると、とても心配そうにうろたえながらも手術を承諾してくれた。

緊急性を要するため、空いているオペ室をすぐに手配し、あれよあれよという間に手術の準備が行われた。

翔「Aちゃん、もうすぐ痛いのとバイバイできるからね～。」

『んー！んー！・・・っ、うえっ涙』

翔「おっと；大丈夫、大丈夫。全部出しちゃっていいからね～。撫」

全室で待機している途中、みるみるAの顔色が悪くなったかと思うと、いきなり嘔吐してしまった。
翔は嘔吐物が喉に詰まらないよう体勢を変え、背中をさすりながら声をかけ続けた。

ようやくAの吐き気も落ち着いた頃、オペ室の準備も整ったと声がかかり、オペ場の看護師にAを受け渡した。

中では潤が待機していて、すぐに手術台に寝かされた。

潤「ちょっと背中ちっくんするけど、動かないで頑張ろうなぁ。もう痛いのバイバイできるからね～。あとちょっと、頑張ってよ～^^」

看護師によって横向きに寝かされたA。
針を刺した瞬間にAの体がびくっと震え、麻酔薬を注入した瞬間、大声で泣き叫ぶのを看護師が２人がかりで押さえにまわる。

『ぎゃーーーーん！いやぁーーー！泣』

潤「よしよし、もう痛いのおしまい。ほら、上向いて～。今度は深呼吸してごらん？だんだん眠たくなるから、そのまま寝ちゃっていいからね。起きたころにはお腹のばい菌もバイバイしてるから。なにも心配いらないよ～撫」

潤がAの耳元で優しく声をかける。
恐怖と痛みで大泣きだったAも、潤の優しい声に安心したのか、だんだん泣き止み、呼吸が整ってきた。

だんだんまぶたが重たくなり、全身に麻酔がいきわたったことを確認してAのオペが開始された。