山風ｸﾘﾆｯｸ６！ (ページ27)

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雅「うん、その調子。じゃあちょーっとだけ動かないで頑張ろうね^^」

雅紀はライトを引き寄せ、耳を引っ張って耳の中を見やすくすると、切開刀を手にして和也にアイコンタクトを送った。

和「だぁいじょうぶ、怖くないよ～。痛いの一瞬だからね。お顔動かすと危ないから押さえるよ？ごめんなぁ・・・」

『んっ、んっ涙』

雅「よしよし、怖いよね？すぐ楽にしてあげるからね～。」

雅紀はためらうことなく切開刀を進め、神経を集中させて慎重に鼓膜を切開した。

『ビクッ！Σんーーーーーーーーー！んーーーーーーーーーーー！！！』

和「よしよぉし、痛いのもう終わるからなぁ。あと少し我慢だよ？」

『いやぁーーー！いたいぃーーー！はなして！いやぁーーー！！泣』

泣きわめくAを和也が必死に固定しているうちに、雅紀は手早く中の膿を吸引し始める。

雅「もうちょっと動かないで～？今、ばい菌取ってるからね～。」

『いたいーー！いたいーー！！泣』

和「頑張れ、頑張れ！あと少し・・・」

雅「よし・・・これぐらいでいいかな？Aちゃーん？お耳どう？まだ痛いかな？」

雅紀は真っ先にマスクをあごにひっかけて顔が見えるようにし、耳漏をガーゼで拭いながら優しく問いかけた。

しばらく切開時の痛みでパニックを起こしていたAだったが、和也が落ち着くように背中を撫でてくれたおかげで、だんだん泣き止むことができるようになった。

雅「ごめんねぇ、痛かったのよく我慢してくれたね^^撫。でもほら、Aちゃん頑張ってくれたから、もう痛いのないでしょ？」

『うっ、うっ、ふぇっ・・・頷』

雅「うん、よかった^^ もうこれでお耳痛いのもお熱も治るからね。しばらくお薬飲んだらすぐよくなるよ～。」

『うーっ、ﾋｯｸﾋｯｸ・・・ありがとぉ、ございましたぁ涙』

雅「はぁい。お疲れ様。お大事に～♪」

どんなに痛い処置をしても、小学生にもなるとその必要性をわかってくれるから、こうしてありがとうって言ってもらえるんだよね。

和「せんせ、お疲れ様です^^」

雅「にのもお疲れ様！さぁ、次の患者さんは誰かな？」

fin.

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あこｻﾏ
リクエストあありがとうございました！

この小説が大好きなんて言ってもらえて
本当にうれしいです☆

これからも楽しんでもらえるよう
更新がんばります！

同じ中耳炎をリクしてくれたayaｻﾝ｡
設定違うくてすいません；