山風ｸﾘﾆｯｸ６！ (ページ22)

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潤「Aちゃん、ちょっとごめんな？」

『え、な、なに？涙』

翔「今からしこりが良性か悪性かを調べる検査するからね。」

『なんで目隠すの？何も見えない！怖い！泣』

潤「大丈夫、大丈夫。そばについてるから何も心配ないよ？」

翔「そのままじーっとしてくれてたら、すぐ終わっちゃうからな？」

『やぁや！怖い！はなしてっ泣』

潤「だいじょうぶ。怖くないよ～撫」

『いやぁ～っ泣』

喉に直接針を刺すなんて、口が裂けても言えないよな；
注射器を見てパニックになっても困るし、ここは淡々と済ませてあげた方がいいだろう。

潤がAの頭部を覆うようにして固定しているおかげで、穿刺部はよっぽどのことがない限りぶれはしない。

緊張で喉に力が入っているのが気になるが、なだめ役は潤に任せて、早くこの恐怖感から解放させてあげたかった。

翔「はい、じゃあちょっとチクッとするよ～。」

『ビクッΣ』

潤「よしよし、えらいえらい。そのまま動かないよ～。」

『んーっ！』

翔「頑張ってなぁ。あと少しだからね～。」

エコーでしこりを確認しながらためらいもなく針を刺し、慎重に細胞を採取していく。
喉に針がささっているとわかったAは、潤の腕を握りしめ、恐怖心と痛みに耐えていた。

翔「はい、おしま～い。」

潤「Aちゃ～ん？えらかったなぁ撫」

『うっ、ふぇ、うえぇ～ん！泣』

潤「よしよし、よく頑張ったね。もう終わったから泣かないの撫」

あふれ出る涙を優しく拭いながら、胸元をトントンとたたいているうちに、翔が穿刺部の処置を済ませてくれ、検査は終了となった。

検査の結果、しこりは良性のものと診断され、特に今のところ治療は必要なく、定期的な診察で様子をみることになった。

初めての検査で怖い思いをさせちゃったけど、しこりが悪性じゃなくて安心したよ。

fin.

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＊花ｻﾏ
今回もリクエストありがとうございます！

リクエスト内容を一部変更して
書かせてもらいました・・・
勝手にすいません；