山風ｸﾘﾆｯｸ６！ (ページ21)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:152,481 hit

＿＿＿＿＿ページ21

潤「おまたせ。」

翔「あ、ありがとう。ほら、松潤帰ってきてくれたよ？」

『帰ってこなくてよかった・・・拗』

潤「え？笑」

翔「松潤が帰ってきたら、エコーしようねって言っちゃったから；苦笑」

潤「あー、なるほどね。嫌われたのかと思ったわ；」

翔「さっきも言ったように、エコーは痛いことなにもないから。リラックスしててね。」

潤「ちょっと制服汚れちゃうといけないから、ブラウスのボタン２つくらい緩めような。」

緊張しっぱなしのAは潤にされるがままで、翔がかけてくれたブランケットをギュッと握りしめている。

潤は翔と場所を入れ替わると、Aの手を握り、リラックスできるようにお腹のあたりをポンポンと一定のリズムでたたき始めた。

翔「じゃあちょっとうーんってして？」

翔がAのおでこに手をかけ、ぐっと引いて顎が上を向くようにすると、慎重にエコー検査を開始した。

初めての感覚にAの顔が歪み、全身に力が入る。

潤「Aちゃん、息止めないでゆっくり呼吸してごらん？だぁいじょうぶ、怖くないよ。」

翔「上手にできてるからなぁ。ちょっと気持ち悪いかもしれないけど、動かないで我慢しててよ？」

『ん～；』

翔「うん、しこりは１つだけみたいだね。このまま細胞診やっちゃうから、頭部の固定お願い。」

潤はAから見えない位置に細胞診用の注射器を移動させると、そのままAの頭部側にまわり、頭部を固定して目隠し用のタオルを乗せた。