山風ｸﾘﾆｯｸ６！ (ページ20)

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潤「先生、準備できました。」

翔「ありがとう。先に採血済ませちゃおっか。」

潤「ごめんね～、ちょっと腕だすよ？」

『んーっ・・・涙』

さっきまでの反抗的な態度とは打って変わり、涙目で嫌だと訴えてくるA。
これをされると、いつも心が折れそうになっちゃうんだよね；

翔「Aちゃ～ん？大丈夫、先生痛くしないように頑張るから。」

潤「ほら、腕に力入ってたら余計痛くなるぞ？腕だら～んってしてごらん？」

『んっ、んっ・・・涙』

翔「注射器見たら怖くなっちゃうでしょ。ほら、目つぶってな？」

潤「親指中入れてグーな？」

潤がAの腕を固定するのと同時に視界を遮り、そっと手を握ってやった。

翔「えらいね、Aちゃん。そのままちょっと我慢してね。・・・ﾁｸｯ」

『ビクッ！Σ んーーーっ泣』

翔「力抜いて～。あと５秒で終わるからね。・・・はぁい、おしまい^^撫」

潤「えらかったなぁ～^^」

翔「これ、検査お願いしていい？」

潤「はい。」

『ん！涙』

潤「Aちゃん、ちょっと服離してくれる？笑」

翔「松潤、すぐ帰ってきてくれるから、ね？ちょっと先生とここで待ってような。」

『やぁ・・・いかないでっ涙』

潤「すぐ戻ってくるから、な？泣かないの撫」

翔になだめられ、なんとか掴んでいた潤の白衣を離したAだったが、見たことのない機械から目が離れず、不安は増す一方だ。

翔「ん？・・・あぁ、これ？この機械はね、首のしこりがどうなってるのか診るための機械。」

『それ、やるの？』

翔「うん、松潤が帰ってきたらね。何も痛いことないよ？このコロコロを首にあてて転がすだけ。ちょっとくすぐったいかもね笑」

『ふ～ん・・・』

翔「ふ～んって笑」

採血でテンションの下がりきったAは、翔の説明も上の空だ。