山風ｸﾘﾆｯｸ６！ (ページ15)

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姉「かず！無理言ってごめんね・・・寝ながら目をこすったみたいで、朝から腫れが引かなくて。」

和「大野さんにはもう話してあるから。診察室で待ってくれてる。」

姉「ありがとう。A？病院着きました。車から降ります。」

『びょういんつきました。くるまからおります。』

和「A、久しぶりだね^^」

『おめめがいたいのでおーのさんのところにいきます。おーのさんはこわくありません。やさしいおいしゃさんです。』

和「んふふｗ正解。じゃあ診察室行こうな。」

姉が受付を済ませている間に、和也はクリニックの中を不安そうにキョロキョロするAの手を引き、診察室に向かった。

智「おっ！Aちゃん、久しぶり～^^ 元気してたかな？」

『Aちゃん、ひさしぶりー。げんきしてたかな。』

和「A？大野さんにこんにちはって。」

『おーのさんこんにちは。おーのさんはこわくありません。やさしいおいしゃさんです。』

智「んふふｗはぁい、こんにちは^^」

姉「先生、今日は無理言ってしまってすいません。朝、しきりに目をこすって、腫れが引かないもので・・・。」

智「困ったときはお互い様です。おいら、いつもニノに助けてもらってますから笑」

和「A、イスに座ります。」

診察室の中をうろうろしていたAに声をかけると、手をひらひらさせながら不安そうにイスに座った。

昔から病院嫌いのAは、なかなか落ち着くことができず、キョロキョロしてすぐにイスから立とうとしてしまう。

普段なら頭を撫でたり、背中をさすったりして安心できるようにするんだけど、Aの場合、それは不快感を与えることになる。

だから焦らず向き合うことが大事なんだ。

智「Aちゃん、今日はモシモシじゃなくて、おめめ診てみようね。」

『A、おうちかえります。』

和「まだだよ^^ おめめ痛いの、診てもらってからね？」

『おうちかえります。』

そう言って母親の腕を掴み、診察室から出て行ってしまった。