山風ｸﾘﾆｯｸ６！ (ページ14)

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ｶﾙﾃ 028 * 葵ｻﾏページ14

ｶﾙﾃ028 * 葵ｻﾏ(15)
担当医 * 大野
担当看護師 * 二宮
診療科 * 小児科
病名 * ものもらい

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和「大野さん、ちょっといいですか？」

智「んぅ？どうしたの？」

和「いや、実はねーちゃんから連絡あって、Aの目が腫れてきてるって；」

智「そりゃ心配だね。Aちゃん、眼科には行ったことないんだっけ？」

和「そうなんですよ。ただでさえ顔に触れられるの嫌がるし、知らない人だと余計パニック起こすかなって・・・。」

智「じゃあ一度おいらが診てみて、どうしても専門の先生に診てもらった方がよさそうなら、知り合いの眼科医紹介するよ。」

和「ありがとうございます。」

智「Aちゃん、すぐ来られるかな？午後診始まる前に診てあげた方がいいよね。待ち時間耐えられないだろうし。」

和「今から家出られるか聞いてきます。ほんとありがとう、大野さん！」

休憩室でお昼ご飯を食べていたら、なんだか申し訳なさそうにニノが入ってきて・・・。

なにを言われるのかびくびくしてたら、どうやら姪っ子ちゃんが一大事みたい。
ニノ、Aちゃんのことになると人が変わるからなぁ～ｗんふふ

Aちゃんのことは小さい時からずっとおいらが診てる。
Aちゃんは自閉症だから、いろいろ気にかけてあげないといけない分、妙に愛着がわくんだよね♪

.

和「ねーちゃん、今から１０分で着くって。ご飯食べてたのに、すいません；」

智「大丈夫、もう食べ終わったから。それよりニノ、自分が食べてないんじゃない？」

和「俺は大丈夫。っていうか、Aのこと考えたら、ご飯なんて喉通りませんよ・・・」

智「んふふｗじゃあ診察室で待ってるから。Aちゃん来たら連れてきてあげて？」

和「はい。」

和也はそう返事すると、急いでクリニックの玄関に向かい、ソワソワしながらAの到着を待った。