山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ9)

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ｶﾙﾃ 013 * 里奈ｻﾏページ9

ｶﾙﾃ013 * 里奈ｻﾏ(14)
担当医 * 櫻井
担当看護師 * 二宮
診療科 * 小児科
病名 * 心臓病

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小さい頃から入退院を繰り返してきたわたし。

最近また痛みがでてきた心臓のせいで病院に行くことになってしまった。

翔「Aちゃん、こんにちは^^」

『･･････拗』

和「んふふ；まぁそんな気落ちしないでさ？」

『どうせまた入院なんでしょ？涙』

翔「それは診てみなきゃわかんないな；じゃあさっそく診てみよっか。」

問診から始まり、簡単な診察を終えたあと、一番聞きたくない答えが返ってきた。

翔「とりあえず検査入院しよっか。」

『･･･っく、･･･ﾋｯｸﾋｯｸ涙』

和「Aちゃん･･･撫」

『もぅ･･･こんな心臓やだょ･･･涙』

翔「Aちゃんは小さい頃から闘ってるんだもんな～。
それを知ってるから、先生たちも治してあげたいって思うんだ。

でもな？Aちゃんの心臓は１回の治療で治るものじゃなくてさ･･･

症状が出るたびに治療しなきゃいけないんだ。

だから、Aちゃんにはかなりの負担になってると思うけど･･･一緒に頑張ってくれないかな？」

『んっ･･･ふぇ～んっ泣』

和「よしよし撫」

和也は泣きじゃくるAをぎゅっと抱きしめ、落ち着くまで背中を撫で続けた。

結局そのまま検査入院となったA。

検査入院のため、投薬も飲み薬のみで、特に制限もなかったが、病院にいるというだけで、Aの不安は増すばかりで涙が溢れる。

和「Aちゃん？」

『ｸｽﾞｯ･･･んっ･･････涙』

和「どうしました？ん？」

深夜のラウンドに来た和也に泣いているところを見られてしまったA。

和也に顔を見られたくなくて、布団に潜り込んで背を向けてしまった。

和「はい、タオル^^」

『んっ･･････和くんっ涙』

和「･･･ん？撫」

『和くんのにおい･･･涙』

和「あ、ごめんな？それ、病院のじゃなくて、俺のだから；」

『んーん、落ち着く･･･ありがとっ、ｸﾞｽﾞｯ涙』

和「んふふ、よかった。入院は嫌かもだけどさ？毎日翔ちゃんに会えるじゃん？笑」

『･････････////』

和「んふふｗせっかくなんだし、甘えちゃえばいいんですよ^^」

しばらく和也が背中をトントン叩きながら話をしていると、安心したように寝息が聞こえてきた。

和「ゆっくり休みなね^^撫」