山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ8)

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どうにか逃げ出そうと、まだもがき続けるAをもう一度抱き締め、できるだけリラックスできるよう、頭を撫でながら耳元で声をかける。

和「A～、動かないで我慢だよ？力抜かないと、余計痛くなっちゃう、ね？撫」

『んっんっ！暴』

智「はい、じゃあいくよー？」

『ﾋﾞｸｯΣぎゃーーーっ！泣』

予想通り大泣きの大暴れで、どこにそんな体力が残ってたんだと言うくらいに泣き叫ぶ。

まだ針刺しただけなんだけどな･･･；

和「よしよし、痛いの早くおしまいにしような？ほら、蹴ったら先生痛いよ？」

智「薬入れてくからね～。ちょっと頑張ってな！」

智がピストンを押した瞬間、火がついたように顔を真っ赤にさせながら泣き叫ぶAの声が一層大きくなる。

そりゃ筋肉注射だしね･･･
皮内注射より薬液の量も多いから、痛みに耐えなきゃならない時間も長くなるわけで･･･

『ぎゃああぁぁぁあ！うわぁーんっ！ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎｯ泣』

和「数かぞえる間だけ我慢な？いーち、にーっ･･･」

少しでも気をまぎらわせてあげたくて、ゆっくりめに数をかぞえてみるも、Aの耳にはまったく届いていないようだ。

和「なーなっ、はーちっ･･･」

智「よし、終わった！ちょっと揉むからね～。」

智は針をすっと抜くと、素早く脱脂綿できつめに押さえてグリグリともみほぐし始めた。

『いだいっ！いだいっ！はなぁしてぇーっ！泣』

智「これやらないと、あとで痛くなっちゃうからね；」

和「ほら、注射終わったよ？頑張ったなぁ～！えらいえらい！撫」

『うっ、ふっ、ﾋｯｸﾋｯｸ･･･んっんっ泣』

和「ほぉら、ゆっくりスーハーしてごらん？苦しくなっちゃう。」
智「頑張ったね～Aちゃん^^撫」

Aの乱れた呼吸が落ち着くよう、和也が背中を一定のリズムでポンポンと叩き、智が頭を撫でる。

Aはまだしゃくり上げながらも、和也の胸に顔をうずめ、泣き止もうとしていた。

智「もうこれに懲りて、座薬しないって暴れなきゃいいんだけどな･･･」

和「それ以前に、ここに来てくれるかが問題ですね；」

「「････････････；」」

Aが落ち着くまで２人がそばにいてくれたおかげで、なんとか帰れるまでに回復した。

痛い思いさせちゃったけど、これでゆっくり休めるといいな。

fin.

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葵ｻﾏ！
３回目のﾘｸありがとうございます★

もう勝手に当ｸﾘﾆｯｸの常連ｻﾏです♪