山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ6)

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智「あと喉だけ見せてよ？」

和「あ～んしてごらん？」

『んーんっ涙』

智「あれれ？またお顔見えなくなっちゃったなぁ～。」

和「A？ペッタンがやなの？ん？撫」

『･･････ｺｸｯ』

智「そっかそっか。Aちゃんこれ嫌いだもんね～。

じゃあさ、ペッタンしなくていいように、おっきなお口あーんできる？そしたらペッタン使わないから、ね？」

和「ペッタン使わないって。それなら頑張れそう？」

『んーっ･･･』

智「ほら、もうペッタン持ってないよ？」

『んっ･･･ぁ～･･･』

智「お～えらいえらい！もっと大きいお口開けれるかな？」

和「あ～って声出してみ？」

智は小さく開かれたAの顎に手をかけ、舌圧子を使わなくても視診できるよう口を開けさせた。

『あ～っ涙』

智「よしよし。はい、いいよ～^^」

和「えらかった、えらかった。よく頑張りましたね。」

『もぅ･･･おしまい？涙』

智「ん？ちょっとねぇ、お熱高いのが心配なんだ？」

『･･･やぁ泣』

智「目の下にクマもできてるし、寝れてないんじゃない？お熱出たのもきのう今日じゃないでしょ笑」

『んっ･･･涙』

和「我慢しないでおいでっていつも言ってるだろ？ツラいのAだよ？撫」

智「嫌なのわかるけど、解熱剤使っとこうね。お熱ずっと高いままだと、体力消耗しちゃうからね。」

『やぁだ！おねがいっ、やだぁ～っｸﾞｽﾞｯ泣』

和「A～；ちょっとお熱下げてあげよ？からだがしんどいって言ってるからさ？」

『でもっ！･･･ざ、座薬は絶対やなのっ！泣』

智「座薬やなの？」

『やだっ！涙』

智「じゃあ注射にする？」

『注射もいやっ！涙』

和「座薬か注射かどっちかだよ？」

『やぁだぁ～っｸﾞｽﾞｯ泣』

智「座薬の方が楽だと思うけどなぁ･･･」

和「Aもお年頃だし、恥ずかしいのもあるのかもね；」

智「座薬、そんなやだ？」

『やだっ！涙』

智「どうしても？」

『やなのっ、帰る～泣』

智「わかったわかった、ね？泣いちゃうとまたお熱上がっちゃうから撫」

和「どうする？筋注にします？」
智「そうだね･･･準備してくるから、こっちお願いしていい？」

智はAの頭をポンポンと撫でると、注射の準備をしに向かった。