山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ4)

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『おまめさん･･･』

智「負けたーっ涙」

和「んふふ、はいっあーん♪」

『･･･ぁ～･･･』

小さく開けた口に、スプーンが近づいてくると、それだけで怖くなって口を閉じてしまった。

智「焦らなくていいよ～。Aちゃんのペースでいいんだからね^^」

智先生はどんなときでも私を責めたり怒ることはない。

たとえ食べられない日が続いても、無理やり食べろなんて言うこともなく、食事と向き合えたことを誉めてくれる。

そんな先生だからこそ、少しずつ心を開けたのかもしれない。

『んっ･･･ぁ～･･･』

和「おっ！食べてみよっか。はい、もぐもぐ～^^」

『んっ･･･ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･ｺﾞｸｯ涙』

智「すごいなぁ！Aちゃんが食べてくれて、おいら嬉しい^^」

『も、ゃだっ･･･涙』

智「うんうん、頑張ったもんね～。お豆さんも喜んでるよ！」

和「貴重なあーんができて光栄ですｗ」

智「じゃあトレイ下げとこうね。今日もお約束が守れるおまじないね☆」

少し前までは、食べたことを後悔して嘔吐してしまっていたA。

何日もかけて智が食事の時間に立ち会い、その時に見つけたおまじない。

智がAのお腹に手を当てると、和也がAの手をとって智の手の上に置き、自分もその上に手を重ねた。

しばらく目を閉じてこうしていると落ち着くらしく、Aがふーっと大きく息を吐いた。

智「うん、これでもう大丈夫^^

じゃあまた会いに来るからね♪撫」

和「とりあえず、その寝癖直しに行きましょうか笑」

智「あ！忘れてた；外来これで行くとこだったよ～笑」

『せんせ、二宮さん、ありがと^^』

智「んっ///きゃわいい～！」

和「はい、おじさん壊れたー！笑」

智先生と二宮さんのおかげで明るくなった病室。

まだまだこの病気と闘わなくちゃいけないんだろうけど、先生たちのおかげで真っ暗だった世界に道が開けた気がした。

fin.

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あっちゃんｻﾏ
ﾘｸｴｽﾄありがとうございます！

なんだか想像よりふわっとした
お話になってしまいました笑