山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ19)

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『んっ、ﾊｧﾊｧﾊｧｯ･･･んっんっ･･･』

和「翔さん、紙袋とってあげて？」

翔「Aちゃん、ちょっとお口に袋当てるからね。この中の空気、ゆっくり吸ってみようか。」

和「心配しなくても、もうすぐ治まりますからね～^^ だぁいじょうぶ撫」

『んっ、ﾊｧﾊｧﾊｧｯ、ﾋｯﾋｯ･･･ﾊｧﾊｧﾊｧｯ』

翔「苦しいねぇ。よしよし、上手に呼吸できてるからね～。」

『はぁ･･･はぁ･･･っく涙』

和「落ち着いたかなぁ？ちょっとお顔あげてごらん？」

『んっ、ふぇっ･･･涙』

和「んふふｗビックリしちゃったね。でももう大丈夫。泣かないで、ね？手足痺れてない？」

『すこ、し･･･涙』

和「そっかそっか。それももう少ししたら治まると思うからね。」

『わたし･･･やっぱり病気ですか？涙』

和「今はちょっと心が疲れちゃってるみたいですね。でもちゃんと自分でコントロールできるようになりますから^^」

和「今日はこれくらいにしておこうかな。不安になったときのお守り、出しておきますね。」

僕はなるべく薬という言葉を使わない。
相手が高校生だからって子ども扱いしているわけじゃなくて。

ほら、精神科のお薬って言うと、あんまり飲もうと思ってもらえないから；

だから僕たちはお守りって呼んでるんです。

和「もしさっきみたいに苦しくなったら、紙袋を口元にあてて呼吸してごらん？これ、何枚か渡しときますね？」

翔「あんま可愛いのじゃなくてごめんね？女の子なら、お家に可愛いの持ってるだろうけど；」

『いえ･･･ありがとうございます^^』