山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ18)

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和「じゃ～･･･ちょっとずつお話聞いていこうかな？内科の武田先生に診てもらった？」

『は、ぃ･･･なんでここに来なきゃいけないのか･･･わかんなくてっ。あ！えっと、そういう意味じゃなくて！焦』

和「気にしなくていいですよ^^ そりゃ、いきなり精神科行ってくださいなんて言われちゃったら、ビックリしちゃうよねぇ？」

『すいません･･･涙』

精神科ってなんか重たいイメージを持ってる人が多いからね；

自分がそんなはずない！って思いたくなるのも無理はないわけで。

でもね？
みんなが考えてるよりもっと身近な存在なんですよ？

誰もが多かれ少なかれ、不安やストレスを抱えて生きてる。

それがからだの症状に出るかでないかなんて、ほんと紙一重なんです。

だから、僕はそういう人たちが苦しまなくて済むように･･･
お手伝いできればなって思ってるわけで。

和「Aさん、時々息が苦しくなったり、動悸がするってことだけど･･･」

『･･････頷』

和「何か不安なことだったり、嫌だなぁって思うことがあると、息苦しくなったり、うまく息吸えなかったりします？」

『ん～･･････っ！ﾊｧ･･･ﾊｧ･･･』

翔「Aちゃん？撫」

和「ん、よしよし。大丈夫ですからね～。ゆっくり深呼吸しよっか。」

翔「大丈夫だよ～。すー、はー、すー、はー撫」

和也と翔が小さな変化に気づき、過呼吸になる前に気持ちを落ち着かせようと、背中をさすったり、一緒に深呼吸を試みる。

それでもAは制服の胸元をぎゅっと握りしめ、だんだんもがくような呼吸に変わった。