山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ16)

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和「Aちゃーん？今からね、ツラいのバイバイしていくからね。もうちょっとだけ頑張れる？」

『･･････ｺｸｯ』

和「えらいなぁ、Aちゃん！お母さんはこっちの手を握っててあげてくださいね^^」

潤「またクラクラってならないように、おめめのとこに暖かいタオル乗せるから、おめめつぶっててね？」

潤はそっとホットタオルを当て、その上から軽く手を重ねた。

それまでは、今から何をするのかわからず、大人しく言うことを聞いてくれていたAだったが、潤がもう片方の手で針をさす方の腕を固定した瞬間、ビクッと体に力が入り、必死に腕を引っ込ませようともがき始めた。

『やぁっ！まぁまぁ～泣』

和「怖くないよ～。だいじょぶ、だいじょぶ。」

『やぁやっ！泣』

潤「Aちゃん、ほら、プーさん抱っこしてよっか。」

『いやっ、いやぁーっ！泣』

和「ごめんね～、チクってするよ？」

『ﾋﾞｸｯΣぎゃあーーーっ！泣』

和也が消毒した手の甲に針を刺した瞬間、泣き叫んで怖がるAちゃんを大人３人で宥めながら処置を進める。

潤「Aちゃん、かしこいね～。ちゃーんと頑張れてるよ！さっすが、年長さんは違うなぁ^^撫

プーさんもお隣でがんばれーって応援してくれてるからね～。」

潤が声をかけ続けてくれている間に採血を済ませた和也は、そのまま点滴を繋いでテープで固定した。

和「Aちゃん、終わったよ～。今、お薬入れてるからね～^^」

潤「えらかったね。最後まで頑張れたね撫」

和「ゆっくりめに点滴落とすので、隣の部屋のベッドに移動しましょうね^^」

Aちゃんは痛い思いをした直後なこともあり、すっかり和也に怯えてしまっていたため、母親が慎重に抱き抱えて部屋を移動することにした。

やっと母親に抱っこしてもらえて安心したのか、服の裾を握って離さない。

点滴をして１時間、だいぶ回復したようで、自分で歩けるくらいまでになった。

和「もうクラクラないかなぁ？」

『んっ、ふぇ･･･ｺｸｯ』

和「よかったぁ^^
おうちでお薬頑張って飲もうね？撫」

『せんせ･･･あぃがとっ涙』

和「んふふｗよく頑張ったね。お大事に^^」

この『ありがとう』を聞くと、泣かれても頑張れちゃうんだよね♪

fin.

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みなｻﾏ
ﾘｸｴｽﾄありがとうございます！

意外に短くなっちゃった･･･
すいません；