山風ｸﾘﾆｯｸ３！ (ページ11)

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和「Aちゃん？怖くなっちゃった？撫」

『んっ･･･涙』

和「大丈夫ですよ。落ち着くまでもうちょっとここにいようね^^」

不安からか軽くパニックを起こしているAに目線を合わせ、ゆっくり背中を撫でていく。

和「検査の途中でも、怖くなったりしたら言っていいんだからね？」

『また麻酔･･･効かなかったら･･･？涙』

和「先生もね、ちゃんと対応してくれるから心配ないよ。撫」

『ぅん･･･』

和「先生信じてれば大丈夫。俺もそばにいるからさ。何かあったらすぐ言って？」

『･･････ｺｸｯ』

和「じゃあそろそろ行こっか。先生待ってるよ♪」

ストレッチャーに乗せられてやってきたのは、午前中に行ったような検査室ではなく、何重にも扉のついた部屋だった。

和「さぁ、着いたよ。先生、Aちゃん入ります。」

翔「Aちゃん、頑張って来てくれたね^^」

『ﾋﾞｸｯΣふぇーんっ！泣』

翔「俺だよ？わかる？」

『いやっ！いやっ！泣』

目の前に現れた翔は、いつもの白衣姿とは違い、ブルーのオペ着に帽子までつけていて、Aの不安を煽るのには十分だった。

Aは翔から逃れようと必死で和也にしがみつく。

和「大丈夫！ほら、翔先生だよ？」

翔「まだマスクしてないんだけどな；いいよ、にの。Aちゃんは任せて、先に準備してきて？」

和「はい。Aちゃん、僕も着替えてくるから、おてて離して？すぐ戻ってくるから、ね？撫」

翔「ほら、Aちゃんはベッドごろんしに行こうなぁ。まだ検査しないから大丈夫だよ。」

必死に和也にしがみつこうとするAを無理やり引き離し、検査台に横にならせようとするものの、Aは怖がってイヤイヤと拒み続ける。

翔「機械いっぱいあるし、みんなこんなの着てるから怖くなっちゃった？あの機械は痛いことするやつじゃないし、心配ないよ？ほら、向こうのベッドごろんできるかな？」

翔がどれだけ口で説得しようにも、ｲﾔｲﾔと首を振って聞く耳を持たないため、しょうがなく翔がAを無理やり抱き上げて検査台まで連れて行くことにした。