８UPPERS -赤い双子-

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アーセナルSide




____ﾄﾞﾝｯ..___





部屋の豆電球が消える。


マイクのスイッチも切れた。




赤「…なんやねん今の音……」




すぐに扉をたたく音が聞こえる。



？「アーセナル！生きとる？」


赤「アベンジャー？…何が起こってんねん」


A「ちょ、手伝ってや！すぐ開けるから」





手伝ってって…。



さっきまでこの部屋から出るなだのなんだの言うとったくせに…。




A「ちょ、こっち…！」



赤「なんやねんもう…」



A「あんたの仲間が来てん…。」



赤「…は？」



A「キラを止めて…！」







アベンジャーの視線の先には、赤い石ころを手に持ったキラーの姿やった。



K「そっから動くな」




低く太い声。


とても少女の声とは思えない。



赤「お前は誰や」



腰のリボルバーを抜く。



K「誰？知るか、んなもん」


赤「キラーやないってことやな。…その石ころ離せ」


K「嫌や」


赤「離せ」


K「嫌」


赤「離せ言うとんねん!!」





俺が怒鳴ると同時にキラーの目がふっと揺らいだ。




赤「おいアベンジャー。…お前の仲間にちょっと傷つけるで」


A「え、ちょ、待っ((ﾄﾞﾝｯ





俺はキラーの左手に握られている石をめがけて銃を放った。



見事に狙いをとらえた弾丸は少し、キラーの頬を掠めて壁に埋まった。






石が手元から離れた瞬間、へなへなと座り込む。




アベンジャーはそこに駆け寄っていった。





その光景を黙って見つめる。








______ﾊﾞﾝｯ..____






？「アーセナル!!」





倉庫内に響き渡るその声は確かにアイツ。




赤「…エース」


黄「アーセナル!!」




駆け寄ろうとしたエースに俺は銃口を向けた。



赤「…それ以上寄んな」



黄「な、んで…？」



赤「なんででもや。……帰れ」



黄「俺は！アーセナルを連れ戻しに来たんやで？」



赤「…んなん知らん。アイツら連れて帰れ」



黄「…っ嫌や!!」








　

そう。



昔からこうやねん。




コイツは絶対聞かへん。




　


　

　


　

　







　







　
　
　



　


　

　

　



　
　




　
　
　


　

　
　

　


　

　



　





耳元でつぶやく。



赤「…ちゃんと帰ってくるから。」



そう言うと、




黄「……絶対やで」






そう言ってもと来た道を戻って行った。









　



赤「これで…ええねんな」

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