Vol.192 裕side ページ42
りん抱いても全然幸せやないわ。
りんは俺に抱きついたまま離れへん。
り｢ねぇ裕くん、ディズニー行きたい｣
裕｢ええけど、仕事ない時な｣
お前となんか行きたないわって思いながら、
目を閉じたら、唇を塞がれた。
り｢ふふっ、裕くん可愛いっ｣
裕｢明日も早いねん。邪魔せんといて｣
り｢なんでそんなに冷たいの?りんのこと嫌い?｣
黙って不安そうな顔しとるりんを
ずっと見てた。
好きなわけないやろ。笑なんやねんこいつ。
もう、戻れへんのかな。
このままなんかな。
り｢りんのこと好きって言って｣
裕｢なんでや｣
り｢りんは裕くんが好きだよ。世界一好きだよ｣
裕｢好きやで｣
仕方なく思ってもないことを言葉にした。
脳裏には、るなの可愛ええ笑顔がよぎる。
｢きみくん!｣って笑顔で抱きついてくるるな。
り｢もっと言って裕くん｣
裕｢好きや｣
り｢幸せ。ねえキスして｣
仕方なく、りんの唇に自分の唇を重ねた。
めっちゃ胸が痛い。
るなを守れるなら、もうええわ。
翌朝。りんがまた朝ご飯を作って、
それを少しだけ食べて
さっさと支度する。
り｢裕くん!おはようのちゅーして!｣
裕｢おん｣
キスしたら、嬉しそうに飛び跳ねてまた
俺から離れへん。
マネージャー来てへんけど、もう出ようかな。
行こうとしたら、りんに抱きつかれた。
なんやねん。はよ行きたいんやけど。
この憂鬱な場所から、はよ逃げたいのかも。
り｢りん寂しい｣
裕｢しゃーないやろ。仕事やもん｣
り｢りんより仕事がいいの?｣
裕｢そういう事ちゃうわ｣
り｢りんが休みの時いつも仕事だよね｣
裕｢しゃーないやろ。こっちは忙しいねん｣
り｢彼女のりんより、大倉なんかを選ぶんだ｣
何言うてんのこいつ。
俺が自分が気に入らへん大倉と仕事するのを
優先するのがそんなに嫌なんか。
り｢関ジャニなんかより、りんを大切にしてよ!｣
裕｢は!?関ジャニなんか?ふざけんなや｣
りんとおる時、初めて声を上げた。
関ジャニ∞なんかってなんやねん。
脅されたから仕方なく付き合うてるだけ、
ルナを守りたいだけやのに、
何が大切にしてやねん。
メンバーのこと、グループのこと馬鹿にするやつは
るな関係なしに誰やって許せへんし
そんな奴と付き合いたない。
り｢ごめん。りんと裕くんの時間邪魔する人達が嫌いなだけなの｣
裕｢あいつらは邪魔してへん｣
それだけ言うて、家を出た。
るなやったら、どうするんやろ。
おれはやっぱ、るなやないとあかんねん。
るなに会いたいなぁ。
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作者名：あらしちゃん | 作成日時：2020年2月18日 22時
