Vol.185 るなside ページ35
情緒不安定なのかなぁ。笑
章大に迷惑ばっかかけてるじゃん。
章大はまた抱きしめてくれた。
る｢ごめんね。章大帰ってもいいんだよ。明日も仕事あるでしょ｣
章｢帰らへん。こんなしんどそうなるなちゃん放ってくなんて出来ひん｣
章｢吐き出してええよ?なんでも聞いたるから｣
る｢章大…っ｣
章大に乗り移る気は1ミリもない。
けど、今は章大の優しさと温もりが
何よりも1番落ち着く。安心出来るんだよね。
る｢こんな…っ形になるなら、最初から、再会したくなかった｣
章｢るなちゃん…｣
あの8年前の3日間で終わりだったらよかった。
もどかしくて切ないけど、最高に人生で1番の
この上ない幸せで終わればよかった。
テレビ取材を受けなければ、エイトのみんなも
ここを知ることがなくて、再会することも
きっとなかったでしょ。それで良かったんだよね。
きみくんに嫌いって思われることも、こんなに
切なくて悲しい気持ちになることもなかったんだ。
きみくんと過ごした毎日が幸せだと思えたことに
嘘なんて1ミリもないけど。
章｢るなちゃん、そんな悲しいこと言わんで｣
る｢だってさぁ…っ｣
章｢少なくとも俺はな、再会出来て良かったって思ってんで。るなちゃんのどこまでも真っ直ぐでまっしぐらなエイト愛を知れて、嬉しいんやで?｣
る｢章大…、ありがとう｣
章｢俺は、るなちゃん大好きや。8年前に学校で出会って、8年経ってまた出会えたの、運命やと思ってんで｣
わたしも運命だと思いたいよ。
でもこんな悲しい運命なんて嫌だ。
きみくんとずっと一緒にいられて、ずっと幸せで
一緒にいられる運命だったらよかったのに。
る｢こんな運命なら…ね｣
章｢ゆっくりでええんやで。焦ることも急ぐことも無い。いつでもそばに関ジャニ∞はおるからね｣
章大の声が優しくて。すごく嬉しかった。
きみくんのことも、関ジャニ∞のことも大好きだ。
きっときみくんのことも一生ずっと、
嫌いになることは無いと思うなぁ。
テレビのきみくんはいつだって、可愛いきみくん。
変わってないから。
きみくんに嫌われてるのかと思ったら辛いけど。
でもきみくんのことを思い出すほど
会いたくて仕方なくて。会いたくなるんだよね。
きみくんのことが、好きでたまらないから。
クリスマスもハロウィンも、きみくんの
仕事がないなら、一緒に過ごしたかった。
る｢なんでりんちゃんなの…｣
無意識にそんな言葉が盛れた。章大はそれを
聞いたら、もっと強く抱きしめてきた。
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作者名：あらしちゃん | 作成日時：2020年2月18日 22時
