Vol.178 裕side ページ28
1番行きたないのは、ヒルナンデスと家やな。
ヒルナンデス大好きやけど、りんがおるから。笑
あそこしかないし、帰らんとりんが
うるさいから、仕方なく帰んねん。
り｢おかえりなさ〜いっ!｣
裕｢おん｣
勝手に合鍵作って入ったん!?
りんは幸せな顔で抱きついてきた。
り｢ねぇ裕くん〜!ご飯食べよっ｣
裕｢離れろや｣
り｢もぉ〜!冷たいなぁ裕くんっ!照れてるの?｣
はぁ!?何やねんこいつ。
照れてるわけないやろが。
食卓には俺の嫌いなきゅうりがある。
裕｢俺きゅうり嫌いやねんけど｣
り｢え〜!?でもりんの愛が詰まってるから美味しいよ♡｣
きっしょ。心の底からきっしょ。
るなは俺の嫌いなもんは極力出さんように
してくれとったな。
きゅうりはちょくちょく出てきたけど、それも
るなの分だけで、俺には置かんようにしてくれた。
りんの料理は、きゅうりやなくても
食べたないわ。笑
り｢いただきまーすっ｣
裕｢いただきます｣
り｢ねぇ裕く〜ん、あーんして?｣
裕｢おん｣
りんにあーんしたら、抱きつかれて
唇を奪われた。
るな以外とキスなんかしたないわ。
り｢りんもしてあげるっ!あーん｣
裕｢せやから、俺きゅうり無理やねん｣
り｢裕くん可愛いっ｣
この甘ったるい声も好きやないわ。
よりによって、きゅうり食べさせるとか
なんやねん。
り｢裕くんのぷるぷるな唇好きだなぁ〜｣
そっ言うてまた抱きついてくるりん。
隣におるのがるなやったらって、
何度も考えてまう。
り｢世間の公認カップルになりたいね｣
裕｢なったら面倒くさそうやけどな｣
り｢嫌がらせされたら、りんのこと守ってね｣
誰が守るかボケ。
るなやったら、いくらでも守るけどな。
り｢ねぇ裕くん｣
裕｢今度はなんやねん｣
り｢週刊誌に撮られちゃったみたい｣
は?週刊誌?俺とりんが?
り｢りんは、認めようと思うの!｣
裕｢はぁ?ふざけんなや。俺は認めへんぞ｣
り｢ふーん笑｣
また初めて、ヒルナンデスで共演した
あの時みたいに、怪しい笑みを浮かべた。
り｢ばら撒いちゃうよ?｣
またあの時の、るなとの写真を見せて
ニヤニヤ笑うりん。
り｢ばら撒かれたくないなら、認めてくれるよね?｣
るなを守る為なんや。
るなの為に認めるしかないんか。
るなの笑顔とるなの大切なもんを
守れるなら、もうどうなってもええわ。
裕｢わかった。認めればええんやろ｣
り｢うんっ!世間公認カップルになろうねっ｣
なりたないわ。
なんでお前なんかと、世間公認カップルに
ならなあかんねん。
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作者名：あらしちゃん | 作成日時：2020年2月18日 22時
