Vol.166 裕side ページ16
楽屋はいつもと変わらん大騒ぎ。
隆｢うぇーーーい!｣
忠｢丸ちゃんが壊れとる〜!笑｣
隆｢はいっみなさーん、明日の出来事をこの天使の丸ちゃんが予想しますよ〜!｣
章｢どういうキャラなん?それ笑｣
す｢どこが天使やねん笑｣
とびきりの笑顔と、よく分からんポーズをして
みんなが笑てる。
隆｢明日も7人で仕事やんか｣
章｢おん、せやな｣
隆｢明日は裕ちんから、とびきりの甘〜いエピソードを聞けるよ感がしますっ♡｣
信｢るなとのか?笑｣
隆｢そんなん信ちゃん、当たり前ですやん!｣
す｢他に誰がおんねんな笑｣
隆｢不安になりながら待ってたるなちゃんを抱きしめて、そのままあ〜ん♡やで｣
亮｢あ〜ん♡の言い方きしょ笑｣
話してる内容は置いといて。笑
みんなが応援してくれとるのは、
何となく伝わった。めっちゃ嬉しかった。
でも、複雑でしかなかった。
いつもやったら、変な妄想すな!って言うてるけど
そんな元気もなくて。
ただ、りんに言われたことばかりが
頭ん中をグルグルしてた。
す｢よこ?どないしたん｣
裕｢ん〜?なんもないで笑｣
す｢そうか。あんなん騒いどるけどさ、実際どうやねん｣
裕｢どうって?｣
す｢せやから岡田りんや。ええ子なん?｣
すばるの質問には、困ってもうた。
どう答えたらええんやろ。
あの楽屋での出来事を思い出してもうて、
胸が痛くなった。
裕｢分からへん笑照史とかは、ええ子やって言うてたで｣
す｢そか笑笑淳太はよこよりイケメンやし、そのうち淳太に行くんちゃう笑｣
裕｢一言余計やわ笑｣
ほんまにそうなったらええのにね。
どれだけええんやろな、
でもこうせなあかんのや。こうせんかったら
るなが傷ついてまう。
るなのこと守らな…。
仕事終わりマンションの前には、るなやなくて
りんがおった。
り｢裕く〜んっ!お疲れ様っ!｣
りんは俺の腕に絡みついた。きっしょ。
香水きついねん。
俺の家に近づくにつれて、俺の部屋に入る
女の人影があった。
るなや。胸がギュッてなった。
る｢あっきみくん!おかえり…｣
一瞬見せた嬉しそうな顔は消えて
不安そうな顔で俺を見つめてた。
唯夏が勝手に送ったやつ、やっぱ
本心なんかな。本音なんかな。
り｢ねぇこの女誰〜?ファンの子?笑｣
裕｢知らんわ｣
る｢え、きみくん?｣
裕｢気安く本名呼ばんといて。きしょいねん｣
るな、ごめん。ごめんな。
そんな顔させたなかってん。
こんなこと言いたないねん。ごめんな。
ほんまにごめん。ほんまは大好きやねん。
ごめんな。
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作者名：あらしちゃん | 作成日時：2020年2月18日 22時
